2026-08

政策

最低賃金を上げると雇用は減るのか 経済学で考える賃金政策編

最低賃金が引き上げられるたびに、「働く人の生活は良くなる」という期待と、「企業は雇用を減らすのではないか」という懸念が聞かれます。どちらの考え方にも一定の根拠があります。実際、経済学でも長年にわたって議論が続いてきたテーマです。今回は、最低...
政策

地域別最低賃金はなぜ違うのか 都道府県格差の理由編

最低賃金は全国一律ではありません。同じ仕事をしていても、働く都道府県によって適用される最低賃金は異なります。大都市圏では高く、地方では低い傾向があるため、その差が地域間の人材移動にも影響しています。最低賃金は働く人の生活を守る制度です。それ...
政策

最低賃金はどうやって決まるのか 中央最低賃金審議会の仕組み編

毎年夏になると、「最低賃金が○円引き上げられる」というニュースが報じられます。しかし、その金額がどのような議論を経て決まるのかを知っている人は意外と多くありません。最低賃金は政府が一方的に決めるわけでも、労働組合や企業だけが決めるわけでもあ...
政策

最低賃金1176円時代が始まる 現実路線へ転じた賃上げ政策の転換点

最低賃金が2026年度は全国加重平均で1176円となる見通しになりました。前年度より55円、率にして4.9%の引き上げです。引き上げ幅としては依然として過去2番目の大きさですが、伸び率は6年ぶりに前年を下回りました。この数字だけを見ると「賃...
政策

相対的貧困とは何か 豊かな国でも貧困が存在する理由編

「日本は豊かな国なのに、なぜ貧困が問題になるのだろう。」そんな疑問を持つ人は少なくありません。世界には食料や飲み水さえ十分に確保できない国があります。それと比べると、日本では多くの人が衣食住を確保できています。それでも、日本では「相対的貧困...
FP

エンゲル係数はなぜ上がるのか 家計の豊かさを測る指標編

最近、「エンゲル係数が44年ぶりの高水準」というニュースを目にした方も多いのではないでしょうか。この数字が高くなると、「生活が苦しくなっているサイン」と説明されることがあります。では、なぜ食費の割合が増えると生活の豊かさを表す指標になるので...
FP

実質賃金とは何か 給料が増えても豊かにならない理由編

「今年は給料が上がったのに、生活はあまり楽にならない。」そんな声を耳にする機会が増えています。企業では賃上げが続き、ニュースでも「過去最高水準の賃上げ」という言葉が並びます。しかし、多くの人が豊かさを実感できていないのも事実です。その理由を...
政策

生活苦が過半となった日本社会 本当に問われるべき政治の役割

「生活が苦しい」と感じる世帯が半数を超えた――。厚生労働省の2025年国民生活基礎調査は、日本社会が抱える深刻な現実を改めて浮き彫りにしました。景気や株価、GDP成長率などの経済指標は日々報じられます。しかし、多くの人が実際に感じている暮ら...
経営

経済財政白書はどう読めばよいのか 政府が伝えたい経済メッセージ編

毎年夏になると、新聞やテレビで「経済財政白書が公表された」というニュースを目にします。しかし、多くの人にとって白書は「専門家が読む難しい資料」という印象があるかもしれません。実際には、経済財政白書は政府が現在の日本経済をどのように分析し、今...
経営

官民投資とは何か 成長産業を育てる新しい政策編

近年、政府は「官民でAIや半導体などの成長分野へ投資を進める」という方針を打ち出しています。以前は、企業の設備投資は民間企業が自ら判断して行うものという考え方が一般的でした。しかし、技術開発が大規模化し、国際競争が激しくなる中で、民間だけで...