事業承継

税理士

みなし贈与と事業承継税制の実務② 暦年課税 vs 相続時精算課税の本当の違い(制度比較編)

贈与税の検討において、最初に直面するのが暦年課税と相続時精算課税のどちらを選ぶべきかという問題です。一見すると、基礎控除や税率の違いに目が向きがちですが、実務上重要なのは制度の構造そのものです。第2回では、両制度の違いを表面的な比較ではなく...
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みなし贈与と事業承継税制の実務① 贈与税の基本構造と改正の影響(全体像)

近年、贈与税をめぐる制度は大きく変化しています。特に令和5年度税制改正以降は、従来の常識がそのまま通用しなくなりつつあります。贈与は相続対策の基本手段の一つですが、制度の理解が不十分なまま進めると、想定外の課税や税負担の増加につながる可能性...
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事業承継とは何を設計することなのか 意思決定の全体像としての再定義

事業承継という言葉は広く使われていますが、その意味は必ずしも明確ではありません。単に「後継者に引き継ぐこと」と捉えられることが多いものの、実務の現場ではそれだけでは不十分です。これまで見てきたように、非上場株の評価、事業承継税制、M&A、清...
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事業承継税制は本当に使うべきか 制度のメリットと制約の再評価

非上場株の評価見直しが議論される中で、改めて注目されているのが事業承継税制です。株式評価の引き上げが想定される中、この制度の重要性は一段と高まる可能性があります。しかし、実務においては「使うべき制度」と単純に評価できるものではありません。メ...
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非上場株の相続評価見直しとは何か 節税と公平性の転換点

相続税における非上場株の評価ルールが、大きな転換点を迎えようとしています。国税庁は評価方法の見直しに着手し、2027年度の税制改正に向けて議論が進む見通しです。これまで非上場株は評価の余地が大きく、結果として大幅な節税が可能な領域でもありま...
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国庫補助金はいつ課税されるのか――取得時期がズレた場合の実務判断

補助金を受けて設備投資を行うケースは、中小企業や個人事業主にとって珍しくありません。しかし実務では、「補助金を受け取った年」と「資産を取得する年」が一致しないケースが頻繁に発生します。このズレが生じたとき、補助金はいつ課税されるのか。あるい...
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総括:事業承継×実質課税はどこへ向かうのか―制度と実務の再設計

事業承継を巡る税務は、今、大きな転換点にあります。従来は、制度の枠組みの中でいかに有利なスキームを構築するかが主眼でした。しかし近時の裁判例や課税実務の動向を見ると、その前提自体が変わりつつあります。社会福祉法人の引継ぎに伴う資金移動をめぐ...
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雑所得認定の境界線―実務で迷うポイントをどう見極めるか

所得税の実務において、最も判断に迷う論点の一つが「所得区分」です。とりわけ、雑所得に該当するか否かは、税負担や損益通算の可否などに大きな影響を与えます。近時の裁判例では、形式的には法人取引や資本取引として構成されていても、その実態に応じて雑...
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海外法人を使った資金移動の税務リスク―実質課税が見抜くポイント

近年、事業承継や資産移転の場面において、海外法人を活用したスキームが用いられるケースが増えています。国際的な資金移動を組み込むことで、税負担の軽減や資産管理の柔軟性を図る意図があります。しかし、税務上はこうしたスキームに対する視線は年々厳し...
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事業承継スキームはどこまで否認されるのか―実質課税が突きつける限界線

事業承継や法人の経営引継ぎにおいて、税負担を意識したスキーム設計は避けて通れません。しかし、その設計がどこまで許容され、どこから否認されるのかは、必ずしも明確ではありません。近時の裁判例では、形式的には法人取引として構成されたスキームであっ...