ガバナンス

経営

株主提案権はどこまで認めるべきなのか(企業統治編)

近年、日本企業ではアクティビスト(物言う株主)の存在感が急速に高まっています。東京証券取引所による「資本コストや株価を意識した経営」要請以降、株主は経営陣に対してより積極的に改革を求めるようになりました。その一方で、株主提案権や臨時株主総会...
経営

ニデックの品質不正問題はなぜ起きたのか ― 「成長至上主義」と企業統治を考える(ガバナンス改革編)

ニデックで品質に関する不適切行為の疑いが1000件超発覚し、同社は取締役刷新や事業構造改革に踏み切る方針を示しました。近年、日本企業では会計不正だけでなく、品質不正やデータ改ざんが繰り返し問題となっています。神戸製鋼所、三菱電機、日野自動車...
経営

会議で誰も反対しない会社は健全なのか(意思決定編)

企業不祥事が発覚した後、第三者委員会報告書などでしばしば登場する言葉があります。「会議では異論が出なかった」「誰も反対意見を述べなかった」「経営方針に対して疑問を呈する空気がなかった」一見すると、組織がまとまっているようにも見えます。しかし...
経営

“正しいことを言える人”はなぜ組織で孤立するのか(権力構造編)

企業不祥事が発覚するたびに、「なぜ誰も止められなかったのか」という疑問が繰り返されます。現場では問題に気づいていた人がいたはずです。数字の異常、無理な営業目標、品質データの改ざん、過剰な圧力――。実際、多くの不祥事では「社内では以前から知ら...
経営

内部通報は「会社を壊す制度」ではなく「会社を守る制度」なのか(ガバナンス実効性編)

近年、日本企業では会計不正や品質不正、検査データ改ざんなどの問題が繰り返し発覚しています。問題が起きるたびに、「なぜ誰も止められなかったのか」という疑問が投げかけられます。多くの場合、不正は突然生まれるわけではありません。過大な営業目標、慢...
経営

統治改革はどこへ向かうのか 攻めのガバナンスと資金配分の本質

企業統治(コーポレートガバナンス)改革は、日本企業の価値創造をめぐる議論の中核に位置づけられてきました。2026年、日経平均株価が6万円台に到達する中で、その背景の一つとしてガバナンス改革の進展が改めて注目されています。金融庁と東京証券取引...
経営

日本企業のガバナンスはどこまで進化したのか(シリーズ総括)

コーポレートガバナンス改革は、この10年で日本企業の姿を大きく変えてきました。社外取締役の導入、取締役会の構成見直し、実効性評価の実施、情報開示の充実など、制度面では確実に前進しています。一方で、本シリーズで見てきたとおり、その実効性につい...
経営

CEOを解任できる取締役会とは何か(最終検証編)

コーポレートガバナンスの議論において、最も本質的な問いは「取締役会はCEOを本当に解任できるのか」という点にあります。社外取締役の人数や独立性、実効性評価の充実といった要素も重要ですが、それらが最終的に意味を持つのは、経営トップに対する規律...
経営

投資家はガバナンスをどう見抜くべきか(実践チェックリスト編)

コーポレートガバナンスの重要性が高まる中で、多くの企業が体制整備や開示を進めています。しかし、社外取締役の人数や独立性比率といった形式的な指標だけでは、その企業のガバナンスが実際に機能しているかを判断することはできません。これまで見てきたよ...
経営

取締役会の実効性評価は信用できるのか(開示の限界)

コーポレートガバナンス改革の進展に伴い、多くの上場企業が「取締役会の実効性評価」を実施し、その結果を開示するようになっています。年次報告書やコーポレートガバナンス報告書には、「実効性は確保されている」「概ね適切に機能している」といった記載が...