ガバナンス

経営

社外取締役は本当に機能しているのか(実証編)

社外取締役は、日本企業のガバナンス改革を象徴する存在として定着してきました。かつては社内出身者中心だった取締役会に、外部の視点を入れることで、経営監督を強化し、企業価値を高めることが期待されてきました。しかし、社外取締役の人数が増えたことと...
経営

社外取締役の長期在任問題 独立性と実効性はどう評価すべきか(ガバナンス再考編)

近年、上場企業の株主総会において社外取締役や社外監査役の選任議案に対する賛成率の低下が目立ち始めています。特に在任期間が長期に及ぶ社外役員については、独立性に疑問があるとして機関投資家が反対票を投じるケースが増えています。これは単なる個別企...
経営

アクティビズムとコーポレートガバナンスの本質―誰が企業を統治するのかという問い

企業に対して株主が積極的に提案を行うアクティビズムの拡大は、単なる投資手法の変化にとどまりません。その本質は、企業統治、すなわちコーポレートガバナンスのあり方そのものを問い直す動きにあります。企業は誰のものなのか。経営者は誰のために意思決定...
会計

不正リスクとどう向き合うべきか 実務における意思決定フレーム

企業不正は、特定の企業や個人に限った例外的な問題ではありません。循環取引のような不正は、どの企業にも起こり得る構造的なリスクとして存在しています。これまでのシリーズでは、不正の手口、見抜き方、止まらない理由、責任の所在といった観点から整理し...
会計

不正は誰の責任か 現場・管理職・取締役の責任構造を分解する

企業不正が発覚した際、必ず問われるのが「誰の責任か」という問題です。しかし実務上、この問いに単純な答えは存在しません。KDDIグループの事案のように、不正が長期間かつ組織的に継続している場合、責任は特定の個人に限定されるものではなく、複数の...
会計

循環取引はなぜ止まらないのか 組織心理とガバナンスの構造分析

循環取引は、企業不正の中でも繰り返し発生する典型的な手法です。制度や監査が高度化しているにもかかわらず、なぜ同様の不正が後を絶たないのでしょうか。KDDIグループの事案においても、不正は長期間継続し、規模も拡大しました。本稿では、その背景に...
会計

循環取引はどう見抜くか 監査・税務の視点による実務チェック

循環取引は古典的な不正手法でありながら、現在でも繰り返し発生しています。その理由は、外形上は通常の商取引と区別がつきにくく、形式的なチェックでは発見が困難であるためです。KDDIグループの事案でも、複数企業を介在させた複雑な取引構造により、...
会計

KDDI会計不正の本質とは何か グループ融資と循環取引の構造

KDDIグループで発覚した会計不正は、単なる一部社員の不正という枠を超え、企業統治や資金管理の構造的な問題を浮き彫りにしました。本件は、架空の循環取引とグループ内融資が結びつくことで、不正が長期かつ大規模に拡大した点に特徴があります。本稿で...
経営

日本企業は本当に変わるのか 構造と展望から読み解く企業統治改革の行方

企業統治指針の改訂を契機として、日本企業に対する資本配分の見直し圧力は一段と強まっています。現預金の活用、成長投資の促進、人的資本への投資など、求められるテーマは多岐にわたります。しかし本質的な問いは、制度が変わることで企業は本当に変わるの...
経営

人的資本投資はどこまでリターンを生むのか 見えにくい価値の評価方法

近年、人的資本投資への関心が急速に高まっています。賃上げや人材育成、リスキリングといった施策は、企業の成長戦略の中核として位置づけられつつあります。しかし、設備投資やM&Aと異なり、人的資本投資はリターンが見えにくいという特徴があります。本...