投資

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地政学リスクと金価格――「安全資産」はどこまで安全か

2026年3月、金価格が再び急騰しました。ニューヨーク金先物は一時1トロイオンス5400ドル台をつけ、国内でも地金小売価格が最高値を更新しています。背景には中東情勢の急速な悪化があります。本稿では、金価格急騰の構造を整理し、資産保全という観...
FP

米国暗号資産規制の転換点――「グレーゾーン」解消は市場を変えるか

米国で暗号資産の規制を明確化する「クラリティー法案」が議論されています。成立すれば、これまで曖昧だった暗号資産の法的分類と監督当局の管轄が整理される可能性があります。暗号資産市場はこれまで技術革新と価格変動の両面で注目されてきましたが、制度...
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日本株とM&A期待論――再編は「株高材料」か、それとも試金石か

最高値圏で推移する日本株市場において、改めて注目を集めているのがM&A(合併・買収)です。キャッシュリッチな企業が成長投資としてM&Aを加速させるとの期待が、相場の一因になっています。しかし一方で、海外大型買収が減損損失につながる事例も後を...
税理士

承継後に暗号資産を売却する前提での税務リスク――“猶予”と“実現益”の交錯

事業承継税制を活用し、株式を後継者へ移転した後、会社が保有する暗号資産を売却する――。この設計は一見合理的に見えます。承継時の評価は株式単位で行われ、暗号資産の含み益は法人内部に残るからです。しかし、「承継後売却」は税務上、いくつかの重要な...
税理士

暗号資産比率が高い会社は事業承継税制の対象になり得るのか

事業承継税制は、自社株式の承継に伴う相続税・贈与税の納税を猶予・免除する制度です。では、会社の資産の多くを暗号資産が占めている場合でも、この制度の対象となり得るのでしょうか。結論から言えば、「形式的には可能だが、実務上は慎重な検討が必要」で...
税理士

暗号資産を事業承継スキームに組み込めるか――資産承継設計の新論点

暗号資産はこれまで、個人の投機的資産として語られることが多くありました。しかし価格規模の拡大や法人保有の増加により、もはや「承継対象外」とは言い切れない存在になっています。では、暗号資産を事業承継スキームに組み込むことは可能なのでしょうか。...
税理士

暗号資産は法人化すべきか――個人分離課税との比較分析

暗号資産の税制を巡る議論では、「分離課税化されれば個人で持つのが有利になる」という見方が語られます。一方で、現行制度下では法人化による税率コントロールや損益通算の柔軟性を活用する動きも見られます。本稿では、暗号資産を①個人で分離課税(仮に2...
FP

都心中古マンション市場に生じる価格乖離と実需の限界

東京都心の中古マンション市場に、これまでとは異なる変化が見え始めています。売り出し価格は上昇を続ける一方で、実際に成約する価格の伸びは鈍化し、その差が拡大しています。この現象は、単なる価格調整というよりも、実需層の購買力の限界を示唆する重要...
FP

ステーブルコインはドル覇権を強めるのか――「ドル化の再定義」

ステーブルコインが拡大すると、通貨覇権はどう動くのでしょうか。直感は二つに分かれます。一つは「デジタル通貨が広がればドル依存は弱まる」という見方。もう一つは「ドル建てステーブルコインが広がるなら、むしろドル覇権は強まる」という見方です。現時...
FP

ステーブルコインはCBDCより覇権に影響するか――「民間のドル化」と「国家の決済主権」

デジタル通貨の議論では、CBDC(中央銀行デジタル通貨)が主役として語られがちです。一方で、現実の市場拡大という点では、ステーブルコインの存在感が先行しています。では、通貨覇権(基軸通貨の優位性)に影響しやすいのはどちらでしょうか。結論から...