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政策

医療費抑制の先にあるもの―消費税財源と医療産業育成という選択肢

日本の医療提供体制は、いま静かに揺らいでいます。賃金や物価の上昇、医療の高度化が進む一方で、公定価格である診療報酬はそれに十分追いついていません。その結果、多くの医療機関が経営的な厳しさに直面しています。一方で、医療費の議論は常に「抑制」と...
FP

アジア通貨制度設計の未来 ― 多極化時代のルール形成をどう主導するか

ドル中心の国際通貨体制が揺らぎ、デジタル決済やCBDCの実験が進むなか、アジアの通貨制度はどこへ向かうのでしょうか。通貨統合は現実的ではない一方で、決済インフラの分散化と資本移動の高速化は確実に進んでいます。AIは裁定を加速させ、弱い通貨は...
FP

AI時代の通貨選別と日本の政策規律 ― 円は選ばれる通貨であり続けられるか

デジタル化とAIの進展は、生産性や企業価値だけでなく、通貨のあり方にも大きな影響を及ぼしつつあります。これまで国際金融はドルを中心に安定してきましたが、金融制裁の高度化やデジタル決済網の多様化を背景に、通貨の「選別」が一段と進む可能性が指摘...
FP

「金利ある世界」で再編する楽天グループ――金融集約は何を意味するのか

超低金利の時代が終わり、「金利ある世界」が本格化しています。金利の復活は銀行の収益環境を改善させる一方で、資金調達コストや競争環境を大きく変えます。こうした環境変化の中で、楽天グループが金融子会社の再編協議を再開しました。本稿では、楽天の金...
FP

都心中古マンション市場に生じる価格乖離と実需の限界

東京都心の中古マンション市場に、これまでとは異なる変化が見え始めています。売り出し価格は上昇を続ける一方で、実際に成約する価格の伸びは鈍化し、その差が拡大しています。この現象は、単なる価格調整というよりも、実需層の購買力の限界を示唆する重要...
効率化

国の研究法人と生成AI―「使えないリスク」から「使いこなす設計」へ

生成AIの進化は、研究開発の現場にとって不可逆的な変化をもたらしています。論文作成、コード生成、仮説構築、ブレインストーミングなど、あらゆる段階でAIの活用可能性が広がるなか、日本の国立研究開発法人ではその利用が必ずしも十分に進んでいないと...
政策

国民会議は政策実現の装置となるか―消費減税と給付付き税額控除の設計を考える

政府は消費税減税と給付付き税額控除の導入を議論する「社会保障国民会議」を発足させました。しかし、野党の多くが初回参加を見送り、わずか15分の会合という見切り発車の印象は否めません。今回の動きは単なる政局の話ではありません。消費税減税と給付付...
FP

ステーブルコインはドル覇権を強めるのか――「ドル化の再定義」

ステーブルコインが拡大すると、通貨覇権はどう動くのでしょうか。直感は二つに分かれます。一つは「デジタル通貨が広がればドル依存は弱まる」という見方。もう一つは「ドル建てステーブルコインが広がるなら、むしろドル覇権は強まる」という見方です。現時...
FP

ステーブルコインはCBDCより覇権に影響するか――「民間のドル化」と「国家の決済主権」

デジタル通貨の議論では、CBDC(中央銀行デジタル通貨)が主役として語られがちです。一方で、現実の市場拡大という点では、ステーブルコインの存在感が先行しています。では、通貨覇権(基軸通貨の優位性)に影響しやすいのはどちらでしょうか。結論から...
FP

デジタル通貨(CBDC)は通貨覇権を変えるか――「決済の革新」と「基軸通貨」の距離

CBDC(中央銀行デジタル通貨)が議論されると、「ドル覇権が揺らぐのではないか」という見方が語られます。たしかにCBDCは国境を越える送金や決済の仕組みを変える可能性があります。しかし、決済の仕組みが変わることと、基軸通貨が入れ替わることは...