税理士

ふるさと納税は本当に税制なのか(制度本質編)

ふるさと納税は「税」と呼ばれています。しかし、その実態を冷静に見ると、通常の税制とはかなり異なる特徴を持っています。本来、税とは、・法律に基づき、・公平に負担し、・公共サービスの財源となるものです。一方、現在のふるさと納税は、・返礼品を選び...
税理士

ふるさと納税は“地方版Amazon”になったのか(プラットフォーム編)

ふるさと納税制度は、本来「応援したい地域に寄附を行う制度」として始まりました。しかし現在、多くの利用者は自治体そのものを調べて寄附先を決めているわけではありません。利用者が見ているのは、・ランキング・ポイント還元・レビュー・人気返礼品・配送...
税理士

ふるさと納税は「地域支援制度」なのか、「巨大仲介ビジネス」なのか(制度コスト編)

ふるさと納税制度は、本来「生まれ故郷や応援したい自治体を支援する制度」として始まりました。しかし制度開始から年数が経過した現在、その実態は大きく変化しています。総務省が公表した令和6年度の調査結果では、寄附受入額1兆2728億円のうち、実に...
FP

iDeCoは“節税制度”なのか、“年金制度”なのか(制度本質編)

iDeCo(個人型確定拠出年金)は、長年にわたり「節税になる制度」として語られてきました。掛金が全額所得控除になることから、高所得者ほど税負担軽減効果が大きく、「節税商品」として紹介される場面も少なくありません。しかし本来、iDeCoは税金...
FP

iDeCo手数料引上げで何が変わるのか ― 「老後の自助努力コスト」は増えていくのか

老後資産形成制度として定着してきたiDeCo(個人型確定拠出年金)ですが、国民年金基金連合会は令和9年1月から加入者手数料を引き上げることを公表しました。これまでiDeCoは「税制優遇が大きい制度」として注目されてきましたが、制度の維持には...
税理士

インボイス制度は“業種別管理制度”になるのか(制度複雑化編)

インボイス制度は当初、「複数税率に対応するための消費税制度」と説明されていました。しかし制度開始後の実務を見ると、単純な税額計算制度というよりも、「業種別に管理方法を変える制度」へ変化し始めているようにも見えます。近年だけでも、古物商特例再...
税理士

特定金属くず特例の創設で何が変わるのか インボイスQ&A改訂の実務影響

インボイス制度開始後、中古品・再生資源業界では「仕入先がインボイス発行事業者でない」という問題への対応として、古物商特例や再生資源等特例が重要な役割を果たしてきました。その一方で、近年は金属盗難事件の増加が社会問題化しており、特に銅線ケーブ...
効率化

インボイス制度は“税務DX”だったのか(徴税インフラ編)

インボイス制度は、日本の税制改革の中でも極めて大きな影響を与えた制度の一つです。導入当初は、「事務負担が増える」「小規模事業者に厳しい」といった議論が中心でした。しかし制度開始から時間が経過するにつれ、単なる消費税制度の変更ではなく、日本の...
税理士

食料品消費税率ゼロは本当に実現できるのか システム改修問題から考える減税の現実

物価高対策として「食料品の消費税率ゼロ」が再び議論されています。政府の社会保障国民会議でも、給付付き税額控除の導入までの“つなぎ策”として検討が進められていますが、実際には制度設計だけではなく、現場のシステム対応が大きな課題となっています。...
税理士

給付付き税額控除は「給付だけ」になるのか ― 日本型再分配制度の限界と転換点(制度改革編)

政府が導入を検討している「給付付き税額控除」が、大きく方向転換しようとしています。2026年5月の報道では、政府はまず「現金給付のみ」を先行導入し、税額控除部分は当面見送る方向を示しました。本来、給付付き税額控除は「税」と「社会保障」を一体...