経営

会計

創業者企業と会計統治 ― カリスマ経営のリスク

企業の不祥事を振り返ると、創業者の影響力が強い企業で問題が長期間見過ごされるケースが少なくありません。創業者は企業を成長させた立役者であり、経営判断のスピードや意思決定力は企業の競争力にもつながります。しかしその一方で、創業者への権限集中は...
会計

減損先送りはなぜ起きるのか ― 会計制度と企業行動の構造

企業の会計不正というと、架空売上や循環取引などの粉飾決算を思い浮かべることが多いかもしれません。しかし実務の現場では、より静かで見えにくい形で問題が蓄積することがあります。その典型例の一つが、資産の減損処理の先送りです。近年の企業不祥事を振...
会計

ニデック問題にみる「負の遺産」 ― 減損先送りと企業統治の限界

企業の会計不正は、粉飾決算や架空売上といった直接的な操作だけでなく、より見えにくい形で積み重なることがあります。その典型例の一つが、資産の価値が下がっているにもかかわらず、減損処理を先送りするケースです。2026年に公表されたニデックの第三...
税理士

中小企業の事業承継チェックリスト ― 社長が元気なうちに準備すべきこと

中小企業の事業承継は、相続が発生してから考える問題ではありません。社長が元気なうちに準備を進めておくことが、企業の継続にとって重要になります。実際には、社長が亡くなった後に株式の承継や経営体制を巡って問題が生じるケースも少なくありません。株...
税理士

事業承継税制の基本構造 ― 自社株承継の税負担をどう抑えるか

中小企業の事業承継では、会社株式の承継が最大の論点になります。株式の評価額が高額になる場合、相続税や贈与税の負担が後継者にとって大きな問題となることがあります。こうした税負担を軽減し、円滑な事業承継を支援する制度として設けられているのが事業...
税理士

自社株を生前贈与する場合の実務 ― 相続より前に考える事業承継

中小企業の事業承継では、社長の死亡後に相続によって株式を承継させる方法が一般的に考えられます。しかし、相続だけに依存した承継は、株式の準共有や遺留分問題などのリスクを伴うことがあります。こうした問題を回避する方法の一つが、自社株を生前に後継...
税理士

遺言書だけでは事業承継は完成しない理由

中小企業の事業承継を考える際、「遺言書を作成しておけば安心」と考える経営者は少なくありません。確かに、遺言書は相続対策の基本的な手段の一つであり、株式の承継先を明確にすることができる重要な制度です。しかし実務の現場では、遺言書を作成していた...
税理士

遺留分と事業承継の衝突問題 ― 後継者に株式を集中できない理由

中小企業の事業承継では、会社株式を後継者に集中させることが重要だといわれます。株式の分散は経営権の不安定化につながるためです。しかし実際の相続では、単純に後継者へ株式を集中させればよいわけではありません。そこには民法上の「遺留分」という制度...
税理士

自社株相続で会社が止まる理由 ― 株式の準共有という落とし穴

中小企業の事業承継を考える際、最も重要な資産は会社の株式です。多くの中小企業では、創業者や社長が会社株式の大半、場合によっては100%を保有しています。しかし社長が相続対策を行わないまま亡くなった場合、この株式が思わぬ形で会社経営を停滞させ...
税理士

社長が相続対策をしないことのリスク――事業承継が止まる瞬間

企業経営において、社長の相続対策は後回しにされがちなテーマです。日々の経営課題に追われるなかで、自身の相続の問題を具体的に考える機会は多くありません。しかし、社長個人が十分な相続対策を行わないまま亡くなった場合、会社経営そのものが停滞する可...