相続

税理士

80%評価は本当に合理的か――貸付用不動産評価見直しの核心を考える

令和8年度税制改正大綱では、取得後5年以内の一定の貸付用不動産について、課税時期における通常の取引価額で評価する仕組みが示されました。もっとも、実務上の簡便性に配慮し、取得価額を基礎として地価変動等を考慮した額の「100分の80」に相当する...
税理士

貸付用不動産の評価見直しは何を変えるのか――相続税評価の新局面

令和8年度税制改正大綱では、「相続税等の財産評価の適正化」が掲げられました。その中でも特に注目されるのが、貸付用不動産の評価方法の見直しです。従来、貸付用不動産は通達評価により大幅に圧縮された評価額となるケースがあり、市場価格との乖離が問題...
FP

デジタル遺言書導入へ――相続実務はどう変わるのか

遺言書は「争族」を防ぐ最後の意思表示です。しかし、これまでの制度は原則として自筆での作成が求められ、形式不備による無効や紛失リスクも少なくありませんでした。2026年2月、法制審議会は「デジタル遺言書」の導入に向けた法改正要綱を答申しました...
税理士

教育資金一括贈与の非課税措置は2026年3月末で終了 駆け込み適用は可能だが「手続き期限」に要注意

教育資金の一括贈与に対する贈与税の非課税措置が、令和8年3月31日で終了します。8年度税制改正大綱では、期限までに拠出された金銭等については引き続き非課税措置を適用できるとされており、いわゆる「駆け込み適用」は制度上可能です。もっとも、実務...
FP

マンション相続でよくある誤解――評価・分け方・税金をめぐる思い込みに注意

都市部を中心に、マンションは多くの家庭にとって最も高額な資産になっています。そのため相続の場面でも、「自宅マンションをどう引き継ぐか」が大きなテーマになります。ところが、マンション相続には誤解が多く、思い込みのまま判断してしまうと、税負担や...
FP

「中古億ション」時代の相続――相続税額を左右する「評価」と時価のズレ

東京都心を中心に、築年数が経過していても1億円を超える中古マンション、いわゆる「中古億ション」が珍しくなくなりました。自宅の資産価値が上がること自体は歓迎すべきことですが、相続の場面では思わぬ問題を生むことがあります。相続税は時価ではなく「...
FP

眠っていた「タンス預金」――そのリスクと、遺品整理での実務対応

亡くなった家族の遺品整理をしている最中に、タンスの奥や自宅の金庫から多額の現金が見つかる。このようなケースは、決して珍しいものではありません。自宅で保管されている現金は一般に「タンス預金」と呼ばれていますが、その存在は生前・相続のいずれの場...
FP

デジタル遺言の時代へ――自筆証書遺言はどう変わるのか

相続トラブルを防ぐために遺言の重要性は広く認識されるようになりましたが、実際に遺言を作成している人はまだ少数派です。その理由の一つが、自筆証書遺言に求められる厳格な形式要件と、手書きによる負担の大きさでした。こうした課題を背景に、政府はパソ...
FP

子世代・相続人から見た所有不動産記録証明制度のメリット― 「何があるのか分からない相続」を防ぐ ―

相続の場面で、子世代・相続人が最初に直面するのは、「被相続人がどの不動産を持っていたのか分からない」という問題です。預貯金であれば金融機関に照会できますが、不動産については、明確な一覧を確認する仕組みがこれまで存在しませんでした。令和8年2...
FP

年金世代・高齢者にとっての所有不動産記録証明制度の実務的メリット― 相続対策と老後の安心につながる新制度 ―

高齢期に入ると、「自分がどの不動産を持っているのか」「相続人にきちんと引き継げるのか」といった不安を感じる方は少なくありません。特に、若い頃に取得した土地や、相続で受け継いだまま利用していない不動産については、記憶が曖昧になっているケースも...