税金

税理士

インボイス制度は“業種別管理制度”になるのか(制度複雑化編)

インボイス制度は当初、「複数税率に対応するための消費税制度」と説明されていました。しかし制度開始後の実務を見ると、単純な税額計算制度というよりも、「業種別に管理方法を変える制度」へ変化し始めているようにも見えます。近年だけでも、古物商特例再...
税理士

特定金属くず特例の創設で何が変わるのか インボイスQ&A改訂の実務影響

インボイス制度開始後、中古品・再生資源業界では「仕入先がインボイス発行事業者でない」という問題への対応として、古物商特例や再生資源等特例が重要な役割を果たしてきました。その一方で、近年は金属盗難事件の増加が社会問題化しており、特に銅線ケーブ...
効率化

インボイス制度は“税務DX”だったのか(徴税インフラ編)

インボイス制度は、日本の税制改革の中でも極めて大きな影響を与えた制度の一つです。導入当初は、「事務負担が増える」「小規模事業者に厳しい」といった議論が中心でした。しかし制度開始から時間が経過するにつれ、単なる消費税制度の変更ではなく、日本の...
税理士

食料品消費税率ゼロは本当に実現できるのか システム改修問題から考える減税の現実

物価高対策として「食料品の消費税率ゼロ」が再び議論されています。政府の社会保障国民会議でも、給付付き税額控除の導入までの“つなぎ策”として検討が進められていますが、実際には制度設計だけではなく、現場のシステム対応が大きな課題となっています。...
税理士

給付付き税額控除は「給付だけ」になるのか ― 日本型再分配制度の限界と転換点(制度改革編)

政府が導入を検討している「給付付き税額控除」が、大きく方向転換しようとしています。2026年5月の報道では、政府はまず「現金給付のみ」を先行導入し、税額控除部分は当面見送る方向を示しました。本来、給付付き税額控除は「税」と「社会保障」を一体...
税理士

「“消える自治体”は本当に生まれるのか(人口減少編)」

日本では人口減少が続いています。総人口の減少だけでなく、地方では若年人口の流出と高齢化が同時に進み、多くの自治体が将来への不安を抱えています。近年では、「消滅可能性自治体」「限界集落」「地方消滅」といった言葉も定着しました。実際、学校統廃合...
税理士

自治体経営は“企業化”するのか(行政経営編)

人口減少と財政難が進む中、地方自治体の運営は大きく変わり始めています。かつての自治体は、「住民サービスを提供する行政組織」という性格が強いものでした。しかし現在は、税収減少社会保障費増大インフラ老朽化人手不足国からの財政依存といった問題が重...
税理士

交付金依存国家で地方自治は機能するのか ― 「便乗事業」問題から考える国と地方の財政構造

物価高対策として国が自治体に配った「重点支援地方交付金」をめぐり、本来の目的とずれた「便乗事業」が相次いでいることが話題になっています。街灯設置、監視カメラ、花火大会支援、LED交換など、一見すると物価高対策とは直接関係が薄い事業も含まれて...
税理士

所得税制の複雑化 ― とりわけ年末調整の複雑化による問題点 ―

近年、所得税制は毎年のように改正が行われています。背景には、物価上昇対策、少子化対策、働き方の多様化、低所得者支援など様々な政策目的があります。しかし、その一方で制度は年々複雑化し、特に年末調整や給与計算の実務負担は急速に重くなっています。...
税理士

「令和8年度税制改正」は何を変えるのか 合同セミナー・パネルディスカッションから見える税制の転換点

令和8年度税制改正をめぐり、税理士会関係者による合同セミナー・パネルディスカッションが開催されました。議論では、所得税減税、給付付き税額控除、インボイス制度、消費税、AI・デジタル化など、多岐にわたる論点が取り上げられています。今回の議論で...