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税法の全体像をつかむシリーズ⑦ 税法はどのように成り立っているのか―法律・通達・実務の関係構造

ここまでの回で、税の本質や機能、制度の全体構造を整理してきました。これらを実務に落とし込む際に避けて通れないのが、「税法はどのように構成されているのか」という問題です。税務の現場では、法律だけでなく、政令、省令、通達などさまざまなルールが関...
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税法の全体像をつかむシリーズ⑥ 税制はどう組み立てられているのか―タックスミックスという設計思想

ここまでの回で、税の本質、根拠、負担配分、歴史、機能を整理してきました。これらを踏まえると、次に見えてくるのは「税制全体はどのように構成されているのか」という問題です。税制は個別の税目の集合ではなく、全体としてバランスを取ることで機能する仕...
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税法の全体像をつかむシリーズ⑤ 税金は何のためにあるのか―財源を超えた4つの機能

税金は「国の財源」であると説明されることが一般的ですが、それだけでは税の役割を十分に捉えたとはいえません。実際には、税は財源調達にとどまらず、経済や社会に対してさまざまな機能を果たしています。本稿では、税の目的を4つの機能に整理し、それぞれ...
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税法の全体像をつかむシリーズ④ 税制はなぜ変わるのか―歴史から読み解く制度の必然

現在の税制は、最初から完成された形で存在していたわけではありません。社会や経済の変化に応じて見直され、その積み重ねの上に現在の制度が成り立っています。税制の仕組みを深く理解するためには、制度そのものだけでなく、その背景にある歴史的な経緯を押...
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税法の全体像をつかむシリーズ③ 税負担はどう決めるのか―応益と応能の対立と実務判断の軸

税は対価ではない負担であり、その根拠も単一ではないということを前回までで確認しました。では次に問題となるのは、「誰がどれだけ負担するのか」という点です。税制の設計において、この負担配分の考え方は最も重要な論点の一つです。本稿では、税負担を決...
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税法の全体像をつかむシリーズ② なぜ税金を払うのか―課税の根拠と正当性の構造

私たちは税金を支払うことを当然のものとして受け入れていますが、その正当性について深く考える機会は多くありません。なぜ国家は課税できるのか、そしてなぜ国民はそれを負担しなければならないのか。この問いは税法の出発点であり、同時に最も根本的なテー...
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税法の全体像をつかむシリーズ① 租税とは何か―対価ではない負担の本質

私たちは日常的に税金を支払っていますが、その本質を正確に理解している人は決して多くありません。給与から天引きされ、買い物のたびに負担している税金は、どのような性質を持つものなのでしょうか。本稿では、税務大学校の体系的な整理をベースに、租税の...
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公益信託制度は何を変えたのか―制度の本質と活用の最終判断

公益信託制度は、約100年ぶりの抜本改正により、その位置付けを大きく変えました。これまでの制度は、使いにくさや税制上の制約から限定的な活用にとどまっていましたが、今回の見直しにより、実務上の選択肢として現実的な制度へと転換しています。本シリ...
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公益信託は本当に節税になるのか―税効果の総合検証

公益信託制度の見直しにより、税制上の優遇措置が大幅に拡充されました。その結果、公益信託は「節税手段として有効なのではないか」という関心も高まっています。しかし、公益信託は本来、公益目的の実現を前提とした制度であり、単純な節税スキームとは性質...
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公益信託に受益者課税はあるのか―所得区分と課税主体の最終整理

公益信託の税制を理解するうえで、最も誤解されやすい論点の一つが「受益者課税」です。一般的な信託では、受益者が信託財産から生じた所得に対して課税される仕組みが採られていますが、公益信託ではその前提が大きく異なります。本稿では、公益信託における...