2026-03

FP

AI与信と差別問題――アルゴリズムは本当に中立なのか

金融機関が融資を判断する際には、必ず何らかの信用評価が行われます。近年、その信用評価の手段として人工知能(AI)を活用する動きが広がっています。AIは大量のデータを分析することで、従来よりも精緻なリスク評価を行えると期待されています。AI与...
FP

信用スコアはどこまで公平か――AI与信時代の新たな論点

金融サービスを利用する際、私たちは必ず何らかの「信用評価」を受けています。住宅ローン、クレジットカード、事業融資など、金融取引の多くは貸し手が借り手の信用力を判断することから始まります。この信用評価の中心にあるのが「信用スコア」という仕組み...
FP

AI与信が変える金融包摂――働き方の変化と融資審査の再設計

金融サービスを誰もが利用できる状態を目指す「金融包摂(フィナンシャル・インクルージョン)」は、これまで主に新興国の課題として語られることが多いテーマでした。しかし現在では、先進国においても金融包摂の問題が改めて注目されています。日本でも転職...
政策

「投資国家」と財政規律――高市政権の積極財政が抱える構造問題

日本の財政政策は、長く「需要不足をどう補うか」という視点で議論されてきました。デフレからの脱却を目指す金融緩和と財政出動は、その典型です。しかし現在、日本の財政議論は別の段階に入りつつあります。政府は経済成長を促すため、人工知能や半導体、エ...
政策

責任ある規制改革とは何か――成長政策としての制度改革

日本では長らく「成長戦略」として、政府主導の投資政策や補助金政策が議論されてきました。近年も政府による戦略投資や財政出動が、経済成長を促す手段として提示されています。しかし一方で、民間投資が思うように拡大しない理由は、必ずしも資金不足ではな...
起業

起業家が集まる「スタートアップ版トキワ荘」――居住型アクセラレーターという新しい創業支援

日本では近年、スタートアップ支援の仕組みが急速に多様化しています。従来はベンチャーキャピタルによる資金提供やアクセラレータープログラムが中心でしたが、最近は起業家同士の交流やコミュニティ形成そのものを支援するモデルも登場しています。その象徴...
会計

ニデック不正会計問題から見る創業者企業ガバナンスの限界

企業の不正会計は、単なる会計処理の誤りではなく、企業統治の歪みが表面化した結果であることが多い。2026年3月、ニデックが公表した第三者委員会の調査報告書は、その典型例を示した。報告書は、創業者である永守重信氏の強い影響力と業績達成への過度...
FP

人民元は第三極になれるか――分断時代の通貨戦略を読む

ドル一極体制の揺らぎ、ユーロの相対的な存在感の上昇。国際通貨体制はゆっくりと多極化へ向かっている可能性があります。そうしたなかで必ず浮上する問いが、「人民元は第三極になれるのか」という問題です。中国は世界第2位の経済規模を持ち、貿易総額では...
FP

ユーロは基軸通貨になり得るのか――ドル一極体制のゆらぎを読む

米国債からの資金分散が進み、欧州債券市場への資金流入が目立っています。ドル資産への集中リスクを見直す動きが広がるなかで、「ユーロは基軸通貨になり得るのか」という問いが改めて浮上しています。国際金融の歴史は、基軸通貨の交代の歴史でもありました...
FP

米国離れと欧州債市場の再評価――資金循環の転換点を読む

2026年、ユーロ圏の国債発行額が過去最高水準に達する見通しとなっています。本来であれば、大規模な発行拡大は利回り上昇圧力を招きやすい局面です。しかし足元では市場は安定的に消化しており、需給は均衡を保っています。背景には、拡張財政へと舵を切...