税制改正

税理士

2026年度税制改正大綱を読む⑦ 暗号資産課税はどう変わるのか ― 分離課税と損失繰越が示す転換点 ―

暗号資産に関する税制は、これまで「分かりにくい」「使いにくい」という指摘が多くありました。とくに個人にとっては、利益が出た年だけ税負担が重くなり、損失が出た年には救済がないという点が、制度上の大きな特徴でした。2026年度税制改正大綱では、...
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2026年度税制改正大綱を読む⑥ NISAはどう変わるのか ― 未成年口座と運用ルール見直しの意味 ―

資産形成をめぐる税制の中で、NISAはすでに多くの人にとって身近な制度となっています。2026年度税制改正大綱では、このNISAについて制度の枠組みそのものに関わる見直しが行われました。今回の改正は、非課税枠の拡大や期間延長といった「使いや...
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2026年度税制改正大綱を読む⑤ 不動産・土地税制はどう見直されたのか ― 売却・建替え・マンション再生の整理 ―

住宅ローン控除が「取得時」の税制であるのに対し、不動産・土地税制は「売却」や「建替え」、「再生」といった局面で影響が表れます。2026年度税制改正大綱では、こうした不動産・土地に関する税制について、延長と見直しが同時に行われています。一見す...
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2026年度税制改正大綱を読む④ 住宅ローン控除はどう変わったのか ― 延長・要件強化・注意点の整理 ―

住宅ローン控除は、個人にとって最も影響が大きい税制優遇の一つです。住宅取得という人生の大きな選択に直結する制度であるため、毎年の税制改正の中でも関心が高い分野といえます。2026年度税制改正大綱では、住宅ローン控除の適用期限の延長が行われる...
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2026年度税制改正大綱を読む③ 中低所得者への配慮はどう変わったのか ― 特例措置と所得要件の見直し ―

2026年度税制改正大綱では、基礎控除や給与所得控除の見直しに加えて、中低所得者への配慮を目的とした特例措置や所得要件の引上げが数多く盛り込まれています。これらは一見すると細かな調整に見えますが、実際には扶養の判定や各種控除の適用可否に直結...
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2026年度税制改正大綱を読む② 所得税の課税最低限178万円へ ― 基礎控除・給与所得控除の見直しを整理する ―

2026年度税制改正大綱の中でも、とくに注目を集めているのが「所得税の課税最低限を178万円まで引き上げる」という見直しです。いわゆる「年収の壁」をめぐる議論はこれまでも繰り返されてきましたが、今回の改正は、単なる一時的な引上げにとどまらず...
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2026年度税制改正大綱とは何か― 今回の改正の全体像を押さえる ―

2025年12月26日、政府は「2026年度税制改正大綱」を閣議決定しました。毎年公表される税制改正大綱は、その年だけの制度変更をまとめた資料ではなく、国が今後どのような方向で税制を組み立てていこうとしているのかを示す重要な政策文書です。今...
政策

消費税減税はなぜ「簡単に戻せない」のか――時限措置が恒久化しやすい理由を整理する

消費税減税は、物価高対策として分かりやすく、即効性のある政策と受け止められがちです。実際、食料品の消費税率を引き下げれば、家計の負担は目に見えて軽くなります。しかし、消費税は一度下げると「元に戻す」ことが極めて難しい税でもあります。なぜ消費...
政策

積極財政と消費税減税をどう考えるか――「市場の信認」というもう一つの制約

衆院選での自民党大勝を受け、政府は「責任ある積極財政」を掲げ、経済運営の舵を切ろうとしています。とりわけ注目を集めているのが、食料品にかかる消費税率を2年間ゼロとする構想です。生活支援としてのわかりやすさがある一方で、財源や将来の財政運営を...
政策

高市政権の政策推進力と消費税減税論議の行方―「国民会議」構想と市場の警戒感をどう読むか―

衆院選で与党が大幅に議席を伸ばし、高市政権の政策推進力が一段と強まっています。とりわけ注目されているのが、消費税減税を巡る動きです。自民党と日本維新の会は、超党派の「国民会議」で議論を進める方針を示しました。一方で、金融市場や党内からは警戒...