税制改正

政策

中小企業政策は「賃上げ要請」から「成長伴走」へ

2026年度予算に向けて、中小企業政策の軸足が少しずつ変わりつつあります。日本経済新聞が報じた経済産業省の中小企業向け予算案では、賃上げの直接的な要請だけでなく、技術開発や産学連携、取引環境の是正といった「成長の土台づくり」に重点が置かれて...
FP

2026年度税制改正大綱をどう読むか― 年収の壁・設備投資減税と「7100億円減収」の意味 ―

2026年度税制改正大綱が閣議決定されました。今回の改正では、年収の壁の引き上げや、全業種を対象とする設備投資減税の創設など、家計と企業の双方に影響する項目が数多く盛り込まれています。一方で、こうした減税措置により、国と地方を合わせた税収は...
FP

マンション建て替え・改修を後押しする税優遇の見直し― 2026年4月、「40平方メートル以上」への要件緩和が意味するもの ―

老朽化が進む分譲マンションの再生は、これからの日本社会にとって避けて通れない課題です。築40年を超えるマンションが急増する一方で、区分所有者の高齢化や資金負担の問題により、建て替えや大規模改修が進みにくい現実があります。こうした状況を受け、...
政策

中小事業者にとって「減税より怖いもの」は何か――税率よりも経営を揺さぶる三つの不確実性

物価高や景気対策の文脈で、「減税」は中小事業者にとって歓迎される政策のように語られがちです。しかし、実務の現場に立つと、「税金が下がるかどうか」以上に、不安を感じる要素が存在します。高市早苗首相が「無責任な減税はしない」と繰り返し述べている...
FP

極めて高い所得への課税見直しとは何が変わるのか――令和8年度税制改正で対象は「6億円程度」へ拡大

令和8年度税制改正大綱では、「極めて高い水準の所得」に対する所得税の特例措置が見直されることとなりました。この制度は、いわゆる超富裕層に対する最低限の所得税負担を確保する仕組みとして、令和5年度税制改正で導入され、令和7年分の所得から適用さ...
FP

仮想通貨の税金が変わる?2028年から20%分離課税へ向かう意味

暗号資産、いわゆる仮想通貨の税制が大きく変わろうとしています。政府・与党は、仮想通貨取引で得た利益に対する課税方式を見直し、株式や投資信託と同じ一律20%の分離課税とする方針を示しました。適用は2028年1月からとされています。これまで仮想...
FP

財源なき減税はなぜ問題なのか――2026年度税制改正大綱をどう読むか

2026年度の与党税制改正大綱では、家計や企業への配慮を前面に出した減税策が相次いで盛り込まれました。年収の壁の引き上げ、全業種を対象とした設備投資減税など、一見すると歓迎されやすい内容です。しかし、その一方で、減税に伴う財源の確保について...
FP

都の財布はなぜ狙われるのか――2026年度税制改正大綱と「税収偏在」論争を読み解く

2026年度の与党税制改正大綱において、「税収の偏在是正」が改めて明記されました。その中心的な対象となったのが東京都です。地方法人課税の再配分拡充や、固定資産税を巡る新たな偏在是正策の検討が盛り込まれたことに対し、東京都は強く反発しています...
FP

2026年度税制改正(総まとめ編)成長・分配・財政の三重構造をどう読むか― 今回の税制改正が示したもの

2026年度税制改正は、家計支援、企業支援、資産形成、富裕層課税、地方税制と、極めて広範な分野に及ぶ内容となりました。年収の壁の引き上げに象徴されるように、「手取りを増やす」ことが前面に出た改正でもあります。一方で、減税や優遇策が積み重なる...
FP

2026年度税制改正 第8回(地方税制編)都市と地方の税収格差は是正できるのか― 固定資産税という新たな論点

2026年度税制改正大綱では、家計支援や企業減税が注目を集めましたが、もう一つ重要な論点があります。それが、都市と地方の税収格差です。これまで、税収格差是正の議論は主に法人住民税や法人事業税を対象としてきました。今回、新たに浮上したのが、固...