消費税・インボイス・電帳法

税理士

インボイス制度とフリーランスのリアル(第2回)取引先とのトラブル事例――“ブラック事例”にどう向き合うか

インボイス制度が始まってから、「取引先から理不尽な扱いを受けた」という声が少なくありません。制度の趣旨は「消費税を正しく納めること」ですが、現場ではその趣旨とは関係のない“ブラック事例”が報告されています。今回は実際に寄せられたトラブル事例...
税理士

インボイス制度とは何か?フリーランス・小規模事業者に迫る影響

(シリーズ第1回:インボイス制度とフリーランスのリアル)2023年10月に始まった「インボイス制度(適格請求書保存方式)」。ニュースでは耳にするけれど、「結局どういう制度なのか?」「フリーランスにとってなぜ重要なのか?」を整理してみましょう...
政策

日本の免税制度ってどうなるの? ― 転売と廃止論のニュースをやさしく解説

銀座のデパートや空港で「免税カウンター」に外国人観光客が並んでいる光景、見たことがある方も多いと思います。免税とは、海外から来た旅行者が買い物をしたときに「消費税を払わなくていい仕組み」のことです。パスポートを見せれば、その場で税金分が安く...
FP

自民党総裁選と「物価高対策」―各党の看板政策と財源の現実

物価高が続く中、自民党総裁選では「暮らしを守る」政策が次々と掲げられています。野党の主張を取り込む候補も目立ち、ガソリン税や所得税控除、消費税減税、給付金、教育費無償化といったメニューが並びます。しかし、こうした政策を全て実行しようとすれば...
税理士

補足編:消費税のリアル 〜避けられない滞納と制度の行方〜

東京商工リサーチの担当者は、「消費税の滞納は仕組み上、避けられない」と指摘しています。これは極めて重い言葉です。消費税は「消費者が支払い、事業者が預かり、後で納付する」構造です。この流れそのものが、滞納リスクを内包しています。赤字でも課税さ...
政策

第6回(最終回):消費税滞納問題が投げかける課題とこれから

このシリーズでは、消費税滞納の実態を企業の破産事例から自治体の未納までたどってきました。消費税は「最も身近な税」でありながら、その仕組みや運用に大きな歪みがあり、国民や事業者に不信感を抱かせています。最終回となる今回は、この滞納問題が私たち...
政策

第5回:自治体すら滞納? 信頼性を揺るがす事例

消費税の滞納は、中小企業の資金繰りや経営破綻といった場面で語られることが多いテーマです。しかし、驚くべきことに「徴収する側」である自治体までもが滞納していた事例が存在します。本来なら国民に模範を示すべき立場の自治体が滞納していたとなれば、消...
政策

第4回:滞納が呼ぶ倒産リスクと制度の歪み

これまでの回で見てきたように、消費税は「消費者が負担し、事業者が預かる」という仕組みのもと、資金繰りに行き詰まった企業ほど滞納に陥りやすい構造を持っています。しかし、消費税滞納の問題は単に「納税を怠った」という道徳的な非難で済む話ではありま...
政策

第3回:消費税は「預かり金」〜企業が手を付ける理由〜

消費税は「消費者が負担する税」でありながら、実際に国や自治体に納めるのは事業者です。つまり、私たちがスーパーやレストランで支払った消費税は、一度その企業に「預けられる」形を取っています。この「預かり金」という性質こそが、消費税滞納の最大の要...
政策

第2回:コロナ禍で加速した「滞納ドミノ」

2024年冬、あるスポーツジム運営会社が破産を申請しました。負債総額は20億円あまり。破産の直接の原因は新型コロナウイルス禍による客数の減少でしたが、背景にはもうひとつ大きな要因がありました。それが「消費税滞納による資金繰りの悪化」です。こ...