決算・確定申告

会計

株主総会は本当に必要なのか ― 形骸化と対話化の間で揺れる日本企業(総会制度編)

毎年6月になると、日本企業では一斉に株主総会が開かれます。かつて株主総会は、会社の最高意思決定機関として大きな意味を持っていました。しかし近年では、「形式的な儀式になっている」「議決権行使は事前に終わっている」「株主との対話はIR説明会の方...
会計

有報開示は本当に前進したのか ― 「総会前開示」の限界と開示制度改革の本質(開示実務編)

有価証券報告書(有報)の「株主総会前開示」が急速に広がっています。金融庁の要請もあり、2026年3月期では約9割の企業が総会前開示を予定していると報じられました。一見すると、日本企業の情報開示は大きく前進したように見えます。しかし実態を見る...
会計

AI時代に「開示書類」は誰が作るのか(開示DX編)

企業開示の世界で、AI活用が急速に広がり始めています。これまで有価証券報告書や決算短信、適時開示、統合報告書などは、人が中心となって作成してきました。しかし現在は、文章生成AIデータ連携システムXBRL自動変換AIレビュー自動翻訳開示チェッ...
会計

臨時報告書と適時開示はなぜ二重になるのか ― 開示制度見直しが企業実務を変える可能性

企業の情報開示制度の見直し議論が本格化しています。金融庁は、上場企業が提出する「臨時報告書」と東京証券取引所の「適時開示」の重複解消に向けた検討を始めました。これまで日本の開示制度は、投資家保護を重視する中で制度を積み重ねてきました。しかし...
FP

上場企業「6年連続最高益」が意味するもの ― AI・金利・インフレ時代の企業収益構造

2027年3月期の上場企業の純利益は、前期比4%増の57.6兆円となる見通しであり、6年連続で過去最高益を更新する見込みです。一方で、足元では中東情勢の悪化による原油高、ナフサ不足、物流コスト上昇など、企業経営にとっては強い逆風も存在してい...
会計

「良い赤字企業」と「危険な黒字企業」の違い ― 成長企業分析で見落とされる本当のリスク

企業分析では、「黒字企業は安全」「赤字企業は危険」と考えられがちです。しかし、実際の株式市場では、赤字でも高く評価される企業がある一方で、黒字なのに株価が低迷し続ける企業も少なくありません。特に近年は、AI・半導体・SaaS(クラウドサービ...
会計

財務諸表は「企業の実力」をどう映すのか ― 長期投資時代の企業分析入門

株式市場は、地政学リスクや金利動向、政策変更などによって大きく変動します。短期的な株価は時に投機的に動きますが、長期的には企業の「稼ぐ力」や「財務体質」が株価を左右すると言われています。その企業の実力を知るうえで欠かせないのが、企業が開示す...
会計

防衛特別法人税は繰延税金資産の対象になるのか 論点深掘り編

防衛特別法人税の創設により、税効果会計の実務では新たな判断が求められています。その中でも特に重要なのが、「繰延税金資産の対象となるのか」という論点です。一見すると単なる付加税に見える防衛特別法人税ですが、課税構造や控除の仕組みを踏まえると、...
会計

防衛特別法人税は税効果会計にどう影響するのか 会計論点編

防衛特別法人税の創設は、税務のみならず会計にも影響を及ぼします。特に重要となるのが税効果会計への影響です。税率の変化や課税構造の違いは、繰延税金資産・負債の測定や実効税率の見積りに直結するため、適切な整理が求められます。本稿では、防衛特別法...
会計

関税還付は企業価値を本当に高めるのか 会計・市場・実態の乖離を読み解く

関税還付をめぐる一連の動きは、単なる一時的な業績改善の話にとどまりません。企業が利益を計上し、市場がそれに反応する一方で、それが本当に企業価値の向上を意味するのかという根本的な問いが浮かび上がっています。本シリーズでは、収益認識、開示、投資...