人生100年時代

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税金の返し方は効率的に――積極財政の時代に問われる「分配の設計力」

2026年度予算では、国債発行額が約40兆円規模に達する見通しとなりました。税収の上振れがあったにもかかわらず、当初想定よりも大きな財政拡張が選択されています。物価高が続くなかでの積極財政は、多くの国民にとって歓迎されやすい政策です。しかし...
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上場企業の配当20兆円時代が家計にもたらすもの――株主還元強化は「追い風」か、それとも「分岐点」か

2026年3月期、上場企業の配当総額が初めて20兆円を超える見通しとなりました。配当は企業のもうけを株主に分配する仕組みであり、これまで日本企業は「内部留保を重視し、還元に消極的」と評されることも少なくありませんでした。しかし近年、その姿勢...
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日経平均株価はどこまで上がるのか――「5万3000円~6万円台」予想をどう読むか

2026年の日本株市場について、強気な見通しが相次いでいます。日本経済新聞によると、証券会社や銀行など金融機関11社が予想した2026年末の日経平均株価は、5万3000円から6万1000円の範囲に収まりました。全社が前年末水準や過去最高値を...
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広がる日本の経済格差 上位0.01%と中間層の分断はどこへ向かうのか

日本では近年、景気回復や株価上昇が語られる一方で、経済格差の拡大が静かに進んでいます。特に注目されているのが、所得上位層における「資産効果」による急速な富の集中と、低・中所得層の長期的な所得低下です。本稿では、日本経済新聞の記事を参考にしな...
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アルコール使用障害300万人時代④(保存版)税・社会保障・生活再建の視点から考える飲酒問題

アルコール使用障害は、医療や福祉の問題として語られることが多い一方で、生活全体への影響、特に「お金」と「制度」の問題として整理されることは多くありません。しかし実際には、飲酒問題は家計、税負担、社会保険、生活再建に直結します。この最終回では...
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アルコール使用障害300万人時代③ 治療できる病気なのに、なぜ支援につながらないのか

アルコール使用障害は、医学的には「治療の対象となる疾患」です。薬物療法や心理的支援、環境調整など、回復に向けた選択肢は複数存在します。それにもかかわらず、日本では多くの人が医療や公的支援につながらないまま、問題を長期化させています。今回の調...
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アルコール使用障害300万人時代② 家族と職場を静かに壊していく飲酒問題

アルコール使用障害は、本人の健康問題として語られることが多い疾患です。しかし実際には、影響は本人の内側だけにとどまりません。家庭、職場、人間関係、経済状況など、生活のあらゆる場面に波及していきます。今回の調査で、アルコール使用障害が疑われる...
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アルコール障害疑い300万人という現実──「知っているつもり」が支援を遠ざけている

日本では、飲酒は長く日常文化の一部として受け止められてきました。仕事終わりの一杯や、行事・会合での酒席は珍しいものではありません。しかし、その陰で「飲酒が原因で生活や健康に支障をきたしている人」がどれほどいるのかについては、十分に共有されて...
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「年収の壁」はいくつあるのか 税と社会保険を横断して全体像を整理する

「年収の壁」という言葉は広く知られるようになりましたが、その中身は一つではありません。税金の壁、社会保険の壁、扶養の壁が混在し、どの壁がどの制度に基づくものなのか分かりにくいのが実情です。2026年度にかけて、所得税・社会保険の双方で制度改...
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第3号被保険者制度はどこへ向かうのか 130万円の壁見直しの先にある年金制度の論点

2026年度から始まる「130万円の壁」の見直しは、パート労働者の働き控えを緩和する重要な制度改正です。しかし、この動きは単なる年収判定の技術的な変更にとどまりません。その背景には、長年議論されてきた「第3号被保険者制度」の将来像があります...