税理士

税理士

グローバル・ミニマム課税と米国適用除外合意が意味するもの― 国際課税ルールの「後退」ではなく「現実的調整」 ―

多国籍企業に最低15%の法人課税を求める「グローバル・ミニマム課税」は、国際課税の歴史の中でも画期的な取り組みと位置づけられてきました。しかし2026年1月、同制度をめぐり、米国に本社を置く多国籍企業などを事実上適用除外とする国際合意が成立...
FP

国外財産調書が過去最多に 円安・株高時代に広がる提出義務と税務リスク

近年、海外資産を保有する個人が着実に増えています。その動きを裏付けるように、国税庁が公表した令和6年分の国外財産調書の提出状況では、提出件数・総財産額ともに過去最高を更新しました。国外財産調書は、単なる届出制度ではなく、所得税・相続税の加算...
FP

暗号資産取引は国境を越えて把握される時代へ──CARF施行と税務調査の実務的意味

暗号資産取引は、長らく国境を越えた把握が難しい分野とされてきました。海外取引所の利用やウォレット間移動により、税務当局が実態をつかみにくいという認識が、投資家側にも広がっていたためです。しかし、令和8年1月から始まる国際的な情報交換制度によ...
FP

令和8年度地方税制改正で自治体実務はどう変わるのか― 総務省「留意事項」から読み解く実務への影響 ―

令和8年度地方税制改正を巡り、総務省は令和8年1月21日付で、各自治体向けに「令和8年度地方税制改正・地方税務行政の運営に当たっての留意事項等について」という事務連絡を公表しました。税制改正大綱の内容自体はすでに知られていましたが、今回の事...
FP

消費税ゼロ論で混同されやすい「免税」と「非課税」の決定的な違い

衆院選を前に、「食品の消費税をゼロにする」という公約が注目を集めています。議論の中では「免税にするのか、非課税にするのか」という言葉が使われますが、消費者にとってはいずれも支払う消費税がゼロになるため、違いが分かりにくいのが実情です。しかし...
税理士

マイナポータルで医療費控除をスムーズに申告する方法― 家族合算と申告者の選び方 ―

確定申告の時期が近づくと、医療費控除を申告すべきか迷う人は少なくありません。近年はマイナポータル連携の普及により、医療費控除の申告手続きは以前よりも大きく簡素化されています。本記事では、医療費控除の基本的な仕組みを整理したうえで、家族分を合...
税理士

消費税は誰が納めているのか― 「払っている人」と「納税している人」の違い ―

衆院選を前に、消費税の減税や廃止が大きな争点となっています。消費税は日常生活のあらゆる場面で支払っている身近な税ですが、「誰が国に納めているのか」と聞かれると、意外と正確に説明できない方も多いのではないでしょうか。本記事では、消費税の基本に...
政策

財源なき消費減税がもたらす本当のリスク

衆院選を前に、消費税減税を掲げる政党が相次いでいます。物価高への対応として家計支援を打ち出す姿勢は理解できますが、減税に伴う財源の議論は十分とは言えません。こうした状況に対し、経済界や労働団体からは強い懸念の声が上がっています。本稿では、財...
FP

マンション相続でよくある誤解――評価・分け方・税金をめぐる思い込みに注意

都市部を中心に、マンションは多くの家庭にとって最も高額な資産になっています。そのため相続の場面でも、「自宅マンションをどう引き継ぐか」が大きなテーマになります。ところが、マンション相続には誤解が多く、思い込みのまま判断してしまうと、税負担や...
FP

「中古億ション」時代の相続――相続税額を左右する「評価」と時価のズレ

東京都心を中心に、築年数が経過していても1億円を超える中古マンション、いわゆる「中古億ション」が珍しくなくなりました。自宅の資産価値が上がること自体は歓迎すべきことですが、相続の場面では思わぬ問題を生むことがあります。相続税は時価ではなく「...