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政策

賃上げ促進税制と“人への投資”のこれから― 減税で給与を上げられるのか?制度の現実と再設計の行方

■ 賃上げ促進税制とは政府が企業に対して「賃金を上げたら税金を安くします」というインセンティブを与える制度が、賃上げ促進税制です。正式には「所得拡大促進税制」として2013年に導入され、近年の“物価上昇と実質賃金の目減り”を背景に、何度も拡...
会計

研究開発税制の実際の仕組みと課題― 技術革新を支える減税か、それとも“節税の温床”か

■ 「研究開発税制」とは何か研究開発税制(R&D税制)は、企業が新しい技術や製品を生み出すために使った研究開発費の一部を法人税額から控除(差し引く) ことを認める制度です。目的は、企業のイノベーションを促し、国全体の成長力を高めること。たと...
政策

租税特別措置の全体像を考える― 減税の「特別ルール」は、何のために、どう使われているのか

■ 「租税特別措置」ってそもそも何?「租税特別措置(そぜいとくべつそち)」とは、国の税制の中で 特定の目的を達成するために特別に設けられた減税制度 のことを指します。たとえば、新しい技術開発を支援するための「研究開発税制」中小企業の設備投資...
政策

「研究開発税制」も見直し対象に― 租税特別措置の“抜本改革”は日本経済の転換点になるか

日本維新の会の藤田文武共同代表が、特定の政策目的を達成するために設けられた「租税特別措置(租特)」の見直しを改めて提起しました。特に焦点を当てたのは「研究開発税制」。大企業中心の適用実態に対し、「経理処理上の財務テクニックになっている」と厳...
FP

家計が潤う「令和の証券民主化」へ――貯蓄から投資へ“自分の未来”を育てる時代に

◆ なぜ今、証券市場が注目されるのかここ数年、株式市場のニュースが連日のように報じられています。日経平均株価は1989年のバブル期を超える水準に達し、「バブルの再来」と言われることもあります。しかし今回の上昇は、かつての過熱とは異なります。...
副業

定年後キャリアを“見える化”するマネープラン実践編― 65歳からの収入・支出・税金・保険をどう組み立てるか

■「働き続ける人」が増える中で問われる“数字のリアリティ”人生100年時代の65歳は、もはや「老後の入口」ではなく、“働きながら受け取る”時代のスタートラインです。公的年金を受け取りながら週3~4日働くフリーランスや顧問契約で続ける副業で収...
副業

税理士・FPが見た「定年後キャリアの落とし穴」― 年金・税金・健康保険の“境目”をどう乗り越えるか

■「働けるのに手取りが減る」──定年後のリアルなギャップ定年を迎えて再雇用やフリー契約で働く人が増えています。しかし実際には、「収入が減ったのに、なぜか手取りも少ない」「思ったより税金が高い」という声が少なくありません。その理由は、制度の“...
副業

50代からの「働き方リデザイン」― セミリタイア・再雇用・独立を“戦略的に選ぶ”時代へ

■「そろそろ定年」ではなく「ここから第二のキャリア」へ50代になると、社内ではベテランと呼ばれ、役職定年や再雇用の話題が身近になります。かつてなら「もう一息で定年」と考える時期でしたが、今や人生100年時代の折り返し地点に過ぎません。企業寿...
副業

人生100年時代の「働き方ポートフォリオ」― 働き方そのものを“資産”としてデザインする

■キャリアを「一つの道」ではなく「ポートフォリオ」で考える時代これまでの日本社会では、「ひとつの会社で定年まで勤め上げる」ことが理想とされてきました。しかし、人生100年時代を迎えた今、働き方そのものを“分散投資”する時代に入りつつあります...
副業

出向起業・副業・フリーランスがつながる「三つの働き方の未来」

■三つの働き方が「直線」から「循環」へここ数年で、日本の働き方の地図は大きく変わりました。「終身雇用か、独立か」という二者択一から、会社員・副業・フリーランス・出向起業といった多様な選択肢が共存する時代へ。かつては“会社を辞めたら終わり”と...