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FP

インボイス制度と越境取引 ― 税務リスクと対応チェックリスト

2023年10月に始まったインボイス制度(適格請求書等保存方式)は、国内取引を前提に設計されています。しかし、海外のEC取引や個人輸入など「越境取引」にも関連するケースが増え、税理士・FPの実務では「どの段階で課税取引になるのか」「仕入税額...
FP

海外EC課税の行方 ― デミニミス・ルール見直しの実務影響

海外のECサイトで安価な商品を購入する機会が増えています。「Temu」や「SHEIN」などでは数百円の商品でも送料無料で自宅に届くことがありますが、その裏には「デミニミス・ルール」と呼ばれる少額輸入品の免税制度が存在します。財務省はこのルー...
FP

個人輸入の税優遇廃止へ ― 税理士・FPが押さえるべき実務ポイント

財務省は、個人輸入品に適用されてきた「課税価格4割減」の特例を廃止する方向で調整を進めています。中国系ECサイト「Temu」や「SHEIN」などがこの制度を利用して安価な商品を日本向けに販売しており、国内小売業者との間で税負担の不公平が生じ...
FP

個人輸入の税優遇が廃止へ ― 海外ECと国内小売の「価格差」是正へ動く財務省

中国系ECサイト「Temu」や「SHEIN」で格安商品を購入する人が増えています。その背景には、個人輸入品に対して消費税や関税を軽減する特例制度の存在がありました。しかし財務省は、この制度を2026年度の税制改正で廃止する方向で調整を進めて...
会計

役員給与の損金算入 ― 税理士が押さえる実務ポイント 「著しい悪化要件」緩和議論と現行制度の限界

2026年度税制改正要望の中で、日本税理士会連合会(日税連)は「役員給与の損金算入基準」の見直しを求めています。特に注目されるのが、定期同額給与を期中に減額する際に求められる「経営状況の著しい悪化要件」の緩和です。この要件は形式的に厳格であ...
FP

役員給与の損金算入見直しへ ― 「著しい悪化要件」の緩和を巡る議論

2026年度税制改正に向けて、日本税理士会連合会(日税連)が「役員給与の損金算入基準」の見直しを要望しています。とりわけ焦点となっているのは、月給制のように毎月一定額を支払う「定期同額給与」を減額する場合に求められる「経営状況の著しい悪化要...
FP

第4回 非上場株の再評価と政策税制の再設計(提言編)

非上場株の評価制度は、本来「時価の適正反映」を目的として設けられたものです。しかし、制度が導入された1960年代から60年が経過し、企業形態や経済構造が大きく変化した現在において、当初の設計思想と実態の乖離が顕著になっています。近年の「総則...
FP

第3回 非上場株の評価制度と事業承継税制の関係と実務対応(実務編)

非上場株の評価制度は、相続税の計算にとどまらず、事業承継や中小企業の資本政策に直結します。特に「事業承継税制」や「納税猶予制度」との関係は密接であり、評価方法の選択次第で税負担や承継の可否が左右されることもあります。本稿では、実務における評...
FP

第2回 非上場株の評価制度の仕組みと課題(制度解説編)

非上場株の相続税評価は、上場株のように市場価格が存在しないため、通達に基づいて算出されます。「財産評価基本通達」は時価を適正に反映させることを目的としており、評価方法は一定の合理性をもって設計されています。しかし、その制度設計の中には、事業...
FP

第1回 非上場株の相続と「伝家の宝刀」総則6項 ― 評価制度の限界と見直しの行方

近年、非上場株式の相続をめぐる課税処分で、国税当局が「財産評価基本通達」総則6項という例外規定を適用する事例が急増しています。この規定は、通達による通常の評価方法が「著しく不適当」と認められる場合に、国税庁長官の指示を受けて別の方法で評価を...