AI×法務×FPの役割分担 将来の不安を「誰に、何を」相談すればいいのか

人生100年時代
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将来のことを考え始めると、こんな疑問が浮かびます。

・AIに相談できると聞くけれど、どこまで任せていいのか
・弁護士や司法書士は何を頼む人なのか
・FPはお金の相談だけなのか

実は、多くの人が「誰に何を相談すればよいのか分からない」まま、不安を抱えています。
本稿では、AI・法務・FPを競合ではなく役割分担として整理し、使い分けの考え方をまとめます。


まずAIは「相談相手」ではなく「整理役」

AIは、何かを決めてくれる存在ではありません。
一般の方にとってのAIの役割は、考えを整理する相手です。

例えば、
・何が不安なのかを言葉にする
・選択肢を並べてみる
・分からない点を洗い出す

こうした「考える前段階」を担うのがAIです。
人にいきなり相談するほどでもないけれど、頭の中がモヤモヤしている。
その状態を整えるのが、AIの最も現実的な使い方です。


法務は「決めたことを形にする専門家」

弁護士や司法書士などの法務の専門家は、
不安を聞いてくれる存在ではありません。

法務の役割は、
・契約として有効にする
・権利関係を明確にする
・将来のトラブルを防ぐ

つまり、決まった内容を法的に固定することです。

任意後見契約や遺言書などは、
「だいたいこんな感じ」で作るものではありません。
ここでAIに任せてしまうと、無効や紛争の原因になります。


FPは「生活全体を見渡す調整役」

FPは、単なる金融商品のアドバイザーではありません。
本来の役割は、生活とお金の全体像をつなぐことです。

例えば、
・老後資金と介護費用の関係
・在宅介護と施設入所の費用差
・相続と生前の資金使途の整理

こうしたテーマは、法務だけでも、AIだけでも完結しません。
FPは、現実的な数字を使って「この選択をすると生活はどう変わるか」を見える化します。


なぜ役割分担が重要なのか

AI・法務・FPを混同すると、次のような問題が起きます。

・AIで作った内容をそのまま契約にしてしまう
・法的に正しいが、生活に合わない決定をしてしまう
・お金の話だけで、意思の部分が抜け落ちる

役割分担を意識すると、流れはとてもシンプルになります。


一般の方にとっての基本の流れ

将来の不安に向き合うときの基本的な順番は、次の通りです。

  1. AIで考えを整理する
     不安・希望・分からないことを書き出す
  2. FPで生活とお金を整理する
     現実的に可能かどうかを確認する
  3. 法務で形にする
     決めた内容を契約や書面に落とす

この順番を逆にすると、
「何のための書類なのか分からない」状態になりがちです。


AIがいることで変わること

AIが入ることで、専門家に相談する前の準備が変わります。

・相談内容が整理されている
・質問が具体的になる
・家族との認識差が減る

結果として、
FPや法務の専門家は「説明」ではなく「判断の支援」に集中できます。
これは、相談する側にとっても、専門家にとってもメリットがあります。


技術に期待し過ぎないために

AIは便利ですが、万能ではありません。
特に、次の点は明確に線を引く必要があります。

・AIは責任を取らない
・AIは法律判断をしない
・AIは人生の正解を決めない

AIはあくまで「補助線」です。
人生の線を引くのは、人です。


結論

将来への備えで大切なのは、
「誰か一人に全部任せること」ではありません。

AIで考えを整理し、
FPで生活を見渡し、
法務で確実に形にする。

この役割分担ができたとき、
不安は「漠然とした心配」から「向き合える課題」に変わります。

共生社会とは、
人と人、そして人と技術が、適切な距離感で支え合う社会です。
AI×法務×FPの役割分担は、その入口にあたります。


参考

・日本経済新聞「共生AI 変わる暮らし 日常も仕事も寄り添う『相棒』」2026年1月1日朝刊


という事で、今回は以上とさせていただきます。

次回以降も、よろしくお願いします。

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