2026-04

会計

循環取引はどう見抜くか 監査・税務の視点による実務チェック

循環取引は古典的な不正手法でありながら、現在でも繰り返し発生しています。その理由は、外形上は通常の商取引と区別がつきにくく、形式的なチェックでは発見が困難であるためです。KDDIグループの事案でも、複数企業を介在させた複雑な取引構造により、...
会計

KDDI会計不正の本質とは何か グループ融資と循環取引の構造

KDDIグループで発覚した会計不正は、単なる一部社員の不正という枠を超え、企業統治や資金管理の構造的な問題を浮き彫りにしました。本件は、架空の循環取引とグループ内融資が結びつくことで、不正が長期かつ大規模に拡大した点に特徴があります。本稿で...
FP

ファンド市場は日本で本当に育つのか―制度・市場・投資家の三層構造から考える

ここまで、REIT、インフラファンド、ベンチャーファンドといった個別分野の課題を見てきました。いずれも投資対象としての潜在力は大きい一方で、市場としては十分に拡大しているとは言えない状況です。では、日本のファンド市場は今後本当に育つのでしょ...
FP

ベンチャーファンドは個人投資家にとって有効か―期待と現実の整理

近年、制度改革によりベンチャーファンドへの注目が高まっています。未上場企業に対する投資機会が一般投資家にも開かれつつあることは、資産運用の選択肢の拡大という観点で大きな意味を持ちます。しかし、その一方で、ベンチャー投資特有のリスクや制度的な...
FP

インフラファンドはなぜ広がらないのか―制度と市場構造の壁

インフラファンドは、安定的なキャッシュフローを生む社会基盤に投資できる仕組みとして期待されてきました。しかし、日本では市場の拡大が進まず、銘柄数も限定的な状態が続いています。本来、長期安定収益を志向する投資家にとって魅力的な投資対象であるに...
FP

REITはなぜ割安に放置されるのか―価格乖離の構造を読み解く

上場ファンドの代表格であるREITは、安定的な賃料収入を背景にした投資商品として位置づけられています。しかし実務の現場では、保有不動産の価値に対して投資口価格が割安な状態が長く続くケースが少なくありません。本来、資産価値に裏付けられた投資対...
FP

ファンドと投資信託の違いとは何か―制度から読み解く本質的な差異

近年、資産運用の選択肢として「ファンド」と「投資信託」が並列に語られる場面が増えています。しかし、両者は同じ「ファンド」という言葉で括られることも多く、その違いが十分に理解されているとは言い難い状況です。本稿では、上場ファンドと投資信託の制...
FP

ファンド市場の停滞と制度改革の方向性―REIT・インフラ・ベンチャーの再設計

株式市場の活況が続く一方で、もう一つの資本市場であるファンド市場の存在感は相対的に薄れています。不動産投資信託(REIT)、インフラファンド、ベンチャーファンドはいずれも制度的な枠組みの中で運用されていますが、その制度自体が成長の制約となっ...
FP

古いマンションはどうなるのか 建て替え・売却ルール改正の実務的意味

築年数の古いマンションが増加する中で、建て替えや売却が進まない問題が長年指摘されてきました。2026年4月に施行された法改正は、この停滞を打開することを目的としています。しかし、制度が変わったからといって、すぐに問題が解決するわけではありま...
税理士

賃上げ促進税制は本当に使うべきか―制度の本質と意思決定の視点―

賃上げ促進税制について、本シリーズでは制度の構造から実務処理まで段階的に整理してきました。最終回では、これまでの内容を踏まえ、この制度を実際に活用すべきかという視点から、その本質と意思決定の考え方を整理します。本制度は税額控除という明確なメ...