FP

インフレ時代の「安全資産」は何を守るのか――価値保存の軸が変わるとき

長く日本では、「安全資産」といえば預貯金や国債を指すのが一般的でした。物価が安定し、名目上の元本が守られること自体に大きな意味があったからです。しかし、インフレが常態化しつつある現在、その前提は大きく揺らいでいます。物価が上昇する局面では、...
FP

「金」と「デジタルゴールド」は同じ道を歩まない――資金が選別し始めた安全資産の正体

金(ゴールド)とビットコインは、長らく「価値の保存手段」という共通の文脈で語られてきました。特にビットコインは、発行上限が定められている点などから「デジタルゴールド」と呼ばれ、金の代替資産として評価される場面も多くありました。しかし足元の市...
FP

相続・認知症対策から見た終身保険の位置づけ― 人生100年時代の「保険の使いどころ」を考える ―

終身保険は、相続対策の定番商品として長年利用されてきました。死亡時に確実に保険金が支払われること、現金で受け取れることから、相続税の納税資金や遺族の生活保障として重宝されてきた経緯があります。一方で、人生100年時代が現実のものとなり、「相...
FP

終身保険は「一生涯」なのか― 108歳超え時代に直面する生命保険の前提 ―

終身保険は「一生涯の保障」をうたう代表的な生命保険です。しかし近年、その前提そのものを見直さざるを得ない状況が生まれています。契約者の長寿化により、保険会社が商品設計時に想定していた年齢を超えて生存するケースが、現実的な問題として浮上してき...
政策

消費税はどこへ消えているのか――社会保障財源としての現実と限界

消費税は、私たちの生活のあらゆる場面で負担している税金です。一方で、「集めた消費税は何に使われているのか」「本当に社会保障に使われているのか」といった疑問を耳にすることも少なくありません。衆院選を前に、消費税減税を巡る議論が活発になる中で、...
政策

衆院選で消費税が語られない理由――首相の沈黙と市場の視線

衆院選の論戦において、物価高対策が主要な争点となる中、消費税、とりわけ飲食料品の税率引下げについて、首相の発信が抑えられている点が注目されています。本稿では、選挙期間中に消費税が前面に出てこない背景を整理し、その意味を財政・市場・政治の三つ...
税理士

【第7回(最終回)】提出前チェックと期限後リスクを最小化するために

確定申告は、申告書を作り終えた時点で「終わった」と感じがちです。しかし、実務上のトラブルの多くは、提出直前の確認不足や期限後の対応誤りから生じています。特に会社員や年金世代の方は、毎年申告するわけではない制度改正があっても実感しにくいという...
税理士

【第6回】令和7年度税制改正が確定申告に与える影響

確定申告では、前年と同じように入力したつもりでも、「今年は税額が合わない」「還付額が思ったより少ない」と感じることがあります。その原因の一つが、税制改正による控除額の変更です。令和7年分の確定申告では、基礎控除や給与所得控除など、申告書の計...
税理士

【第5回】青色申告65万円控除とe-Tax要件を改めて整理する

個人事業を行っている方にとって、「青色申告65万円控除」は非常に魅力的な制度です。一方で、実際の確定申告では、本来65万円控除を受けられると思っていたのに、結果として55万円控除や10万円控除になってしまったというケースも少なくありません。...
税理士

【第4回】医療費控除とふるさと納税で毎年起きる申告ミス

確定申告で還付を受けるきっかけとして、特に多いのが「医療費控除」と「ふるさと納税」です。一方で、この2つは毎年のように申告ミスや控除漏れが発生している分野でもあります。制度そのものは難しくなくても、書類の扱い申告方法の選択他の制度との関係を...