税金

税理士

【土地評価の落とし穴シリーズ・第6回】無道路地・旗竿地の評価はどこまで下がる?― 形が悪い土地=必ず評価減とは限らない

相続した土地が「道路に接していない」「細長い通路の奥にある(旗竿地)」といった形状の場合、「使いにくい土地だから評価が下がるはず」と考える方は多いと思います。たしかに、無道路地(むどうろち)や旗竿地は一般的に利用価値が低く、売買価格も下がり...
税理士

【土地評価の落とし穴シリーズ・第5回】造成工事費控除で評価はどこまで下がる?― 崖地・高低差のある土地の評価で間違いやすいポイント

相続した土地が「崖地になっている」「道路より低い(または高い)」「段差が大きい」などの場合、「この部分は使えないから評価は下がるのでは?」と考える方が多いと思います。実際、相続税の土地評価には、造成工事費控除(造成費控除)と呼ばれる評価方法...
税理士

【土地評価の落とし穴シリーズ・第4回】私道・位置指定道路・通行権の評価はなぜ揉める?― 持分割合・利用状況・管理負担で価値が変わる

相続税の土地評価の中でも、とくに実務でトラブルが多いのが「私道(しどう)」や「位置指定道路」の評価です。私道は表面上「道路のように見えていても、実質は個人の所有物」であり、道路としての利用や管理状況によって価値が大きく変わるため、評価を誤る...
税理士

【土地評価の落とし穴シリーズ・第3回】セットバック部分の評価はゼロ:境界線を誤ると税額が大きく変わる理由

相続税の土地評価で意外と見落とされやすいのが「セットバック」です。セットバックとは、道路が建築基準法で定める幅員(原則4メートル)に満たない場合、道路中心線から一定距離を敷地側に後退させて建築できるようにする仕組みです。この後退部分は建築に...
税理士

【土地評価の落とし穴シリーズ・第2回】「利用価値が著しく低下している宅地」評価減の誤解

相続税の土地評価では、特定の条件を満たす場合に評価額を減額できる取扱いがあります。その代表的なものが「利用価値が著しく低下している宅地」の評価減です。ところが、この評価減をめぐる誤解は多く、「臭いが気になる」「日当たりが悪い」など、感覚的な...
税理士

【土地評価の落とし穴シリーズ・第1回】路線価=時価ではない:相続税の土地評価で最初に知るべきこと

相続税の土地評価では、もっとも基本となる基準が「路線価」です。相続税の相談でよく聞かれる質問のひとつに「路線価は土地の時価と同じなのですか?」というものがあります。しかし、路線価と実際の売買価格(時価)は一致するとは限りません。この違いを正...
税理士

コンビニで税務署書類が印刷できる時代に

確定申告や各種届出の際、「用紙が手元にない」「税務署まで取りに行く時間がない」と困った経験はないでしょうか。国税庁は令和7年10月から、コンビニのマルチコピー機で申告書や届出書などを手軽に印刷できる新サービスを開始しました。日常生活のついで...
税理士

インボイス制度の経過措置が「令和8年10月」で切り替わる?(免税事業者からの仕入れをした場合の注意点を分かりやすく解説)

インボイス制度の開始から1年以上が経ち、実務では「免税事業者との取引」に関する相談が増えています。特に、免税事業者からの仕入れについては、一定割合の仕入税額控除が認められる“経過措置”が令和11年9月まで続きます。今回、国税庁が令和6年10...
税理士

相続税の「不動産評価」が見直されるかもしれません(国税庁が示した問題意識を分かりやすく解説します)

相続税を考えるとき、避けて通れないのが「不動産の評価」です。特にマンションや賃貸用物件、小口化された不動産商品などは、実際の市場価格と相続税評価額に差が生じやすいことから、これまでも節税対策の手段として注目されてきました。2024年11月、...
税理士

【通勤手当の非課税限度額が引き上げへ】2024年度分まで遡って適用・年末調整での精算ポイントをわかりやすく解説

政府は2024年11月、物価高対策の一環として、自動車や自転車などで通勤する人に支払われる「通勤手当」の非課税限度額を引き上げました。通勤手当は多くの会社員に関わる制度であり、その取り扱いは年末調整・源泉徴収票・企業の給与計算にも影響します...