税理士

政策

消費減税と給付付き税額控除は両立するのか――世論と財源から考える2026年の税財政論点

2026年2月の世論調査で、高市内閣の支持率は69%と高水準を維持しました。一方で、消費税減税をめぐる議論については、単なる減税ではなく「負担や給付削減も含めて議論すべき」との回答が76%に達しました。食品消費税ゼロという大胆な公約。給付付...
税理士

税務署から突然の連絡?「うっかり贈与」が招くリスクと実務対応

ある日突然、税務署から連絡が入る――。それは多くの人にとって、決して平常心ではいられない出来事です。しかし実際には、税務署が何の根拠もなく問い合わせを行うことはありません。その背景には、資金の流れや契約関係を丁寧に確認したうえでの情報収集が...
税理士

移転価格の二重課税と事前確認制度の限界 ―「3年半」が意味するもの

企業の海外展開が当たり前になった現在、税務リスクもまた国境を越える時代になっています。とりわけ移転価格税制は、国際取引を行う企業にとって避けて通れない重要テーマです。二重課税の問題を未然に防ぐ仕組みとして事前確認制度が設けられていますが、そ...
会計

役員退職金は「辞め方」で変わる ― 税務上の落とし穴と設計のポイント

役員退職金は、中小企業の経営者にとって長年の労苦に報いる重要な資金です。しかし、その支給方法やタイミングを誤ると、想定外の課税や損金否認につながることがあります。特に問題になりやすいのは、「本当に退任したのか」という実態判断と、分割支給の扱...
税理士

中小企業にも無関係ではない 移転価格税制とローカルファイルの実務

海外展開は、いまや大企業だけの話ではありません。製造拠点の一部をアジアに持つ企業、海外子会社を通じて販売を行う企業、海外関連会社と資金や役務のやり取りをする企業は、中堅・中小規模でも珍しくありません。しかし、海外取引があるという事実は、それ...
税理士

家事関連費はどこまで経費になるのか ― 区分できるかどうかが分かれ目

個人事業を営んでいると、必ず一度は悩むのが「これは必要経費になるのか」という問題です。とくに難しいのが、自宅兼事務所の家賃や光熱費、通信費など、生活費と事業費が混在する費用です。いわゆる家事関連費の扱いは、税務調査でも頻繁に論点となります。...
政策

消費税の原点と減税論のゆくえ――いま問われる「給付と負担」の再設計

衆院選を経て、食品の消費税率を2年間ゼロにする案が現実味を帯びています。物価高が続くなかで「減税」は分かりやすいメッセージです。しかし一方で、経済学者の多くは慎重な立場を示しています。消費税はなぜ導入されたのか。社会保障とどう結びついている...
税理士

人生100年時代の承継観――「残す」から「循環」へ

人生100年時代といわれるようになりました。老後は20年、30年に及び、かつての「引退後の余生」という発想は通用しなくなっています。そのなかで、相続や承継に対する考え方も変化が求められています。従来の承継観は、「できるだけ多く残す」ことに重...
税理士

相続制度は今後どう進化するか――高齢社会と資産偏在の時代に

日本の相続制度は、これまで「家族の財産承継」を基本理念として設計されてきました。しかし、社会構造は大きく変化しています。・少子高齢化の進行・未婚率の上昇・資産の高齢世代への集中・国際的な資本移動の拡大こうした環境の変化は、相続制度にも影響を...
税理士

配偶者居住権は将来見直される可能性があるか――制度定着と修正の行方

配偶者居住権は2020年に施行された比較的新しい制度です。創設の趣旨は明確でした。残された配偶者の住まいを守りつつ、相続分の柔軟な調整を可能にすること。しかし、制度が創設された後も、実務上の利用は限定的と指摘されています。では、配偶者居住権...