会計

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自動車メーカー研究開発費の行方(第2回)国内完成車メーカー7社の研究開発費(2026年3月期計画)

1. 7社合計で約4兆円、売上高比率は3.92%国内大手完成車メーカー7社(トヨタ・ホンダ・日産・スズキ・SUBARU・マツダ・三菱自動車)の2026年3月期の研究開発費は合計3兆9,440億円と見込まれています。前期比で2%増加ですが、売...
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自動車メーカー研究開発費の行方(第1回)研究開発費とは何か?なぜ重要なのか

1. 研究開発費とはそもそも何かニュースや決算資料を見ると「研究開発費」という言葉がよく出てきます。自動車メーカーに限らず、製薬、IT、電機など「未来の技術」で競う産業では必ず出てくる指標です。研究開発費には、次のような項目が含まれます。人...
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「自社株買い」ってなに? 2025年の株高を支える仕組みをやさしく解説

最近ニュースでよく耳にする「自社株買い」。東京証券取引所の発表によると、2025年度の上半期(4~9月)で企業が行った自社株買いの金額は過去最大の6兆円超になりました。これは、海外の投資家よりも大きな金額で、今や企業が「日本株の一番の買い手...
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無人ダンプが生み出す「社会価値3600億円」 ― 私たちの生活ともつながるインパクト加重会計

「企業の価値」と聞くと、多くの人は「売上」や「利益」を思い浮かべるでしょう。しかし、実際に企業活動が社会に与える影響は、それだけでは測れません。たとえば――環境への負荷をどれだけ減らしているか働く人の安全や労働環境をどれだけ改善しているか社...
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不正会計をAIで検知する新システム始動 ― 資本市場の信頼を守る取り組み

2025年度から、証券取引等監視委員会(以下、監視委)が新たに「不正会計リスクを自動で抽出するシステム」を導入しました。これまで人の目に頼っていた開示書類の点検作業の一部をAIに置き換え、不正の兆候を効率的に見抜こうというものです。一見する...
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AIで家計をラクに改善する方法

~家計簿アプリから資産運用まで~1. 家計管理は「続けるのが難しい」からこそAIの出番家計の収支を把握して無駄を省き、将来に備えることはとても大切です。でも、レシートを整理して、ノートに記録して…と考えるだけで面倒に感じる方も多いのではない...
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政策保有株の売却と会計処理の違い ― 日本基準とIFRSを比べてみよう

近年、上場企業が「政策保有株式(持ち合い株)」を積極的に売却しています。2025年3月期の売却額は 9.2兆円と過去最高 となり、企業の資本効率改善への動きが鮮明になってきました。では、この株式売却が会計上どのように処理され、企業の利益や配...
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税効果会計が教えてくれること――企業の将来と経営判断

ここまで4回にわたり「税効果会計」をテーマに解説してきました。最終回となる今回は、総まとめとして「税効果会計を通じて企業の何が見えるのか」「投資家や一般の人にとってどんな意味があるのか」を整理してみましょう。税効果会計の本質税効果会計とは一...
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投資家から見た税効果会計――決算書の読み方のポイント

これまで3回にわたり「税効果会計」の基本や減損との関係、繰延税金資産の計上と取り崩しの実例を解説してきました。第4回となる今回は、少し視点を変えて 「投資家や一般の読者が決算書を読むときに、税効果会計をどう理解すべきか」 という観点からお話...
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繰延税金資産の計上と取り崩しの実例

前回は「減損」と「税効果会計」の関係についてご紹介しました。資産の収益力が落ちれば減損処理を行い、それが将来の課税所得の見通しに影響し、繰延税金資産の取り崩しにつながることを学びました。今回は、さらに一歩踏み込み、繰延税金資産の計上と取り崩...