人生100年時代

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構造インフレを心配する――選挙と物価のあいだで起きていること

「選挙は経済だよ」という言葉があります。1992年の米大統領選挙で、ビル・クリントン陣営が使ったとされるこのフレーズは、外交で実績を誇っていたジョージ・H・W・ブッシュ政権に対し、有権者の関心を足元の生活と経済に引き戻す強い力を持っていまし...
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食品消費税ゼロは誰を救い、誰を苦しめるのか― 外食・中小事業者・消費行動への静かな影響 ―

衆院選を前に、与野党が相次いで打ち出した「食料品の消費税ゼロ」は、一見すると家計に優しい政策に映ります。物価高が続く中で、生活必需品への減税は直感的にも理解しやすく、支持を集めやすい政策です。しかし、制度を少し掘り下げてみると、この減税は必...
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減税ポピュリズムと日本財政――消費税減税が争点化する選挙の先にあるもの

今回の衆院選では、与野党のほぼすべてが消費税減税を公約に掲げました。減税は有権者にとって分かりやすく、即効性がある政策として支持を集めやすい一方で、財政の持続可能性との緊張関係を常に伴います。世界的にも「減税ポピュリズム」と呼ばれる現象が広...
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社会保険料負担軽減が前面に出る選挙と、先送りされる社会保障改革

衆院解散により、事実上の選挙戦が始まりました。各党の公約を見ると、消費税減税と並び、医療や介護を中心とする社会保険料の負担軽減が前面に打ち出されています。現役世代の手取りを増やすというメッセージは分かりやすく、有権者への訴求力も高いものです...
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長期金利上昇と日銀の「機動的対応」発言が示すもの――利上げ局面で問われる金融政策と財政の信認

2026年1月、日本銀行の金融政策を巡る空気が明確に変わりつつあります。長期金利の急上昇を受け、日銀総裁が「例外的な状況では機動的に対応する」と言及した一方で、日銀は景気・物価見通しに対して強気の姿勢を崩していません。金融引き締めの継続と市...
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マンション共用部の漏水と管理組合の賠償責任――最高裁判決が示した実務への影響

分譲マンションにおける漏水トラブルは、築年数の経過とともに珍しいものではなくなっています。特に外壁や配管などの共用部に起因する漏水は、被害を受けた区分所有者にとって深刻な問題です。一方で、誰がその責任を負うのかについては、これまで必ずしも明...
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中古マンション1億円時代が意味するもの──東京23区の価格高騰を「住まい戦略」から考える

東京23区の中古マンション価格が、ついに「平均で1億円」を超えました。東京カンテイの調査によれば、2025年の東京23区における中古マンションの平均希望売り出し価格(70㎡換算)は1億393万円となり、前年から34.6%上昇しています。デー...
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金価格急騰は何を警告しているのか――「黄金のカナリア」が示す市場の違和感

2026年に入り、金(ゴールド)価格の上昇が止まりません。国際価格は1トロイオンス5000ドルが視野に入り、国内の小売価格も史上初めて1グラム2万7000円台に到達しました。株式市場では楽観的な見方が根強い一方で、金市場はまったく異なるメッ...
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韓国株KOSPIが5000目前、世界最強クラスの上昇はどこから来たのか

2026年1月、韓国株式市場が大きな節目を迎えました。韓国総合株価指数であるKOSPIは取引時間中に一時5000台に到達し、史上最高値を更新しました。2025年6月に3000を突破してから、わずか半年余りでの急上昇です。この動きは単なる一時...
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ビットコイン急落と「デジタルゴールド」神話の揺らぎ

2026年1月、ビットコイン価格が急落しました。一時は9万7000ドル台まで上昇していたものの、足元では年初来の上昇分をほぼ失い、8万7000ドル前後まで下落しています。背景には、グリーンランド問題を発端とした地政学リスクの高まりと、それに...