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高齢期の住まいと年金・持ち家政策―「家を持てば老後は安泰」という前提は成り立つのか―

日本では長らく、「高齢期までに持ち家を取得し、住宅ローンを完済すること」が生活の安定につながると考えられてきました。年金だけでは家賃を払い続けるのは難しいため、老後は持ち家で暮らすのが合理的だという発想です。しかし、住宅価格の高騰、ローンの...
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住宅確保をどう支えるか― 金融頼みの持ち家促進からの脱却を考える ―

首都圏を中心に住宅価格の高騰が続いています。東京23区の新築マンション価格の中央値は約9,000万円に達し、一般世帯の所得水準からみて取得のハードルは著しく高くなりました。新築を断念した世帯が中古住宅や賃貸住宅に流れ、その結果として中古価格...
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終活インフラ総まとめ――人生の最終局面を「社会で支える」ために――

人生100年時代と言われる中で、人生の最終局面をどのように迎え、どのように完結させるかという問題は、これまで以上に重要性を増しています。医療や介護の問題にとどまらず、判断能力の低下、金銭管理、死後事務、相続、空き家といった課題が連続的に発生...
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終活インフラ派生編③ 相続実務――「相続手続きが始まらない」という現場の現実――

相続実務で近年増えているのが、「相続手続きが始まらない」というケースです。相続人が存在し、財産もあるにもかかわらず、誰も主導せず、時間だけが経過していく状況が珍しくなくなっています。これは、相続税の計算や遺産分割協議といった「相続そのもの」...
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終活インフラ派生編② 身元保証ビジネス――「保証します」という言葉の裏側――

高齢者の単身化が進む中、身元保証サービスへの需要は急速に高まっています。入院や施設入所の際に保証人を求められ、「頼れる人がいない」という理由から民間の身元保証ビジネスを利用する人も増えています。一方で、身元保証ビジネスは万能ではなく、リスク...
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終活インフラ派生編① 空き家問題――「相続されない家」が地域インフラを壊す――

空き家問題は、不動産や相続の問題として語られることが多いテーマです。しかし実務の現場で見えてくるのは、空き家の多くが「相続の結果」ではなく、「相続に至る前」で止まっているという現実です。居住者が亡くなった後、誰も動かず、死後事務や初期対応が...
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終活インフラ③ 相続・死後事務――亡くなった後に「誰が動くのか」という最大の空白――

終活という言葉から、多くの人が思い浮かべるのは相続対策です。遺言書の作成や財産の整理など、「亡くなった後」のお金の話に意識が向きがちです。しかし、現実には相続の前段階として、避けて通れない問題があります。それが死後事務です。人が亡くなると、...
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終活インフラ② お金と契約――判断能力がある人ほど制度からこぼれ落ちる――

終活というと、多くの人がまず思い浮かべるのは「相続」や「お金の準備」です。預貯金の管理や財産の整理、遺言書の作成など、元気なうちに備えておくことの重要性は広く認識されています。しかし現実には、「お金はある」「判断能力も十分にある」にもかかわ...
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終活インフラ① 総論――「身寄り力」不足という新しい社会リスク――

日本では死亡数の増加が続いており、2040年には年間166万人を超えると推計されています。人生100年時代と言われる一方で、人生の最終局面をどのように迎え、どのように完結させるかという課題は、これまで以上に重みを増しています。高齢期には、心...
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【保存版・総まとめ】労働時間規制はどこへ向かうのか― 賃上げ・年収の壁・AI・社会保障・人材戦略を横断して考える ―

労働時間規制を巡る議論が、再び大きな注目を集めています。残業上限の引き上げや裁量労働制の拡大など、規制緩和を求める声は経営者の間で強まり、日本経済新聞の社長100人アンケートでも賛成が多数を占めました。しかし本シリーズで見てきたように、労働...