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税理士

中小企業のM&Aと賃上げ ― 日本経済の「稼ぐ力」をどう高めるか

日本経済は長くデフレ環境が続いてきましたが、近年は物価上昇と賃上げが同時に進む局面に入りつつあります。安定したインフレ経済を定着させるためには、企業が持続的に賃上げできるだけの収益力を持つことが不可欠です。しかし、賃上げの動きは企業規模によ...
政策

食料品消費税ゼロの現実 ― 制度設計の難しさ

消費税をめぐる議論が再び活発になっています。2026年3月、日本経済新聞は、超党派の社会保障国民会議が「食料品の消費税率を2年間ゼロにする案」の影響について関係団体への聞き取り調査を行う方針を報じました。ヒアリングの対象には、経済団体、レジ...
政策

社会保障と税の再設計 ― 給付付き税額控除をめぐる政治の動き

日本の税制と社会保障制度は、長年にわたり「社会保障と税の一体改革」という枠組みで議論されてきました。2012年の三党合意によって消費税率の引き上げと社会保障の充実が決まり、日本の財政・社会保障制度は大きく転換しました。しかし、その後の人口減...
会計

会計不正をどう見抜くか ― 投資家と実務家のチェックポイント

企業の会計不正は、発覚したときにはすでに大きな問題へと発展していることが少なくありません。東芝やオリンパスの事例でも、不適切な会計処理は長期間にわたり続いていました。ニデックの問題でも、社内で「負の遺産」と呼ばれるリスク資産が蓄積していた可...
会計

企業不祥事はなぜ繰り返されるのか ― 会計・ガバナンス・組織文化

企業不祥事は決して珍しい出来事ではありません。国内外を問わず、会計不正や不適切な会計処理は繰り返し発生しています。日本企業でも、東芝、オリンパス、カネボウなど多くの事例が知られています。近年報じられたニデックの問題でも、長年にわたり「負の遺...
会計

内部監査はなぜ不祥事を止められないのか ― 三つの防波堤の限界

企業不祥事が発覚するたびに、なぜ内部監査や外部監査が機能しなかったのかという疑問が生じます。本来、企業には不正を防ぐための複数の仕組みが存在しています。内部監査監査法人社外取締役これらは企業統治の「三つの防波堤」ともいえる存在です。理論上は...
会計

企業不祥事の会計パターン ― 減損・棚卸資産・売上操作

企業の会計不祥事は個別の事情によって起きるように見えます。しかし過去の事例を分析すると、会計不正には一定の共通パターンが存在します。日本企業の代表的な不祥事を振り返ると、問題の多くは次の三つの領域に集中しています。減損処理の先送り棚卸資産の...
会計

創業者企業と会計統治 ― カリスマ経営のリスク

企業の不祥事を振り返ると、創業者の影響力が強い企業で問題が長期間見過ごされるケースが少なくありません。創業者は企業を成長させた立役者であり、経営判断のスピードや意思決定力は企業の競争力にもつながります。しかしその一方で、創業者への権限集中は...
会計

減損先送りはなぜ起きるのか ― 会計制度と企業行動の構造

企業の会計不正というと、架空売上や循環取引などの粉飾決算を思い浮かべることが多いかもしれません。しかし実務の現場では、より静かで見えにくい形で問題が蓄積することがあります。その典型例の一つが、資産の減損処理の先送りです。近年の企業不祥事を振...
会計

ニデック問題にみる「負の遺産」 ― 減損先送りと企業統治の限界

企業の会計不正は、粉飾決算や架空売上といった直接的な操作だけでなく、より見えにくい形で積み重なることがあります。その典型例の一つが、資産の価値が下がっているにもかかわらず、減損処理を先送りするケースです。2026年に公表されたニデックの第三...