こどもNISAで選んではいけない商品──「非課税」でも、向いていないものは向いていない

FP
緑 赤 セミナー ブログアイキャッチ - 1

こどもNISAは、非課税で長期運用ができる制度です。
この特徴だけを見ると、「NISAで買える商品なら何でもよい」と考えてしまいがちです。

しかし、制度に向いている商品と、
制度を使っても意味が薄い、あるいはリスクが過大になる商品は明確に存在します。

本記事では、こどもNISAという制度の目的から逆算して、
「選んではいけない商品」を整理します。

こどもNISAの商品選びの前提

まず前提として、こどもNISAは次のような制度です。

・運用期間が長い
・途中で使う可能性がある
・教育資金としての性格が強い
・親の老後資金とは切り分ける必要がある

この前提と噛み合わない商品は、
たとえ非課税であっても不適切になりやすくなります。

選んではいけない① 値動きが極端に大きい商品

こどもNISAで最も避けたいのが、
価格変動が過度に大きい商品です。

例えば、
・特定の国や地域に集中した株式ファンド
・テーマ性が強すぎるファンド
・短期間で大きな上昇を狙う商品

これらは、
長期ではなく「当たるかどうか」に依存する運用になりがちです。

教育資金として使う可能性がある以上、
価格変動が大きすぎる商品は、
出口での不確実性を高めてしまいます。

選んではいけない② 短期売買を前提とした商品

こどもNISAは、
短期で売買を繰り返す制度ではありません。

にもかかわらず、
・値上がり益だけを狙う
・数年で売る前提の商品
を選んでしまうケースがあります。

短期売買向けの商品は、
・運用判断の難易度が高い
・相場環境の影響を受けやすい
という特徴があります。

長期・積立・分散という制度の前提と、
根本的に相性がよくありません。

選んではいけない③ 手数料が高い商品

長期運用において、
手数料は「確実に効いてくるコスト」です。

特に注意したいのが、
・信託報酬が高い投資信託
・中身が分かりにくい商品

年1~2%のコストでも、
18年という期間で見ると、
最終的な結果に大きな差が出ます。

非課税であっても、
高コスト商品は長期積立に向きません。

選んではいけない④ 分配金が出ることを売りにした商品

教育資金目的のこどもNISAにおいて、
分配金を重視する意味はほとんどありません。

分配金は、
・運用資産を取り崩して出ている場合がある
・再投資しなければ複利効果が弱まる
という特徴があります。

「毎月お金がもらえる」という説明は魅力的ですが、
教育資金形成という目的とは噛み合いません。

選んではいけない⑤ 仕組みが複雑すぎる商品

仕組みが複雑な商品は、
大人でも理解が難しい場合があります。

こどもNISAには、
金融教育の側面もあります。

・どういう仕組みで増減するのか
・なぜ価格が動くのか
を説明できない商品は、
制度の教育的価値を下げてしまいます。

選んではいけない⑥ 「非課税だから」という理由だけで選ぶ商品

最もよくある失敗が、
「NISAだからお得」という理由だけで商品を選ぶことです。

非課税は、
あくまで結果を補助する仕組みであって、
商品そのものの良し悪しを保証するものではありません。

制度に合わせて商品を選ぶのではなく、
目的に合った商品に制度を使う。
この順序を逆にしないことが重要です。

では、どんな商品が向いているのか

逆に、こどもNISAと相性がよいのは、
次のような特徴を持つ商品です。

・広く分散されている
・低コスト
・長期保有が前提
・仕組みがシンプル

「当てに行かない」商品こそ、
こどもNISAには向いています。

結論

こどもNISAは、
投資の腕を試す制度ではありません。

教育資金という性格上、
「大きく増えるか」よりも、
「大きく失敗しにくいか」が重要です。

非課税という言葉に引きずられず、
制度の目的から商品をふるいにかける。
それが、こどもNISAを使いこなす最大のポイントです。

参考

・日本経済新聞「こどもNISAどう使う? 幼い頃から積み立てを」(2026年1月19日夕刊)


という事で、今回は以上とさせていただきます。

次回以降も、よろしくお願いします。

タイトルとURLをコピーしました