年金世代のためのデジタル資産整理チェックリスト(保存版)──「あるはずなのに使えない」を防ぐために

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年金世代になると、資産管理のテーマは「増やす」ことから「守る・引き継ぐ」ことへと変わります。
特にデジタル資産は、存在が見えにくく、本人以外が把握しづらいという特徴があります。
整理を後回しにすると、相続時に
・家族が資産の存在に気づけない
・税金だけが発生する
・実質的に失われる
といった事態につながります。
本稿では、年金世代が最低限押さえておくべきデジタル資産整理のチェックポイントを一覧化します。

デジタル資産を「洗い出す」チェック

まずは、何を持っているのかを可視化します。

□ 暗号資産(ビットコイン等)を保有している
□ 暗号資産取引所の口座がある(休眠含む)
□ ハードウェアウォレットやスマホウォレットを使っている
□ ネット証券・ネット銀行のみで管理している口座がある
□ 電子マネー・ポイント残高が一定額ある
□ NFTやデジタルコンテンツを保有している

※「昔作ったが忘れていた口座」が最もトラブルになりやすい点です。

管理情報が整理できているかのチェック

次に、アクセス手段が確保できているかを確認します。

□ 取引所名・サービス名を一覧にしている
□ ログインID・登録メールアドレスを把握している
□ 二段階認証の方法を把握している
□ 秘密鍵・復旧フレーズの保管場所が明確
□ スマホ紛失・故障時の復旧手段を理解している

※「自分は分かっているつもり」が最も危険な状態です。

相続人がたどり着ける仕組みのチェック

整理していても、相続人が到達できなければ意味がありません。

□ デジタル資産の存在を家族に伝えている
□ 一覧表の保管場所を家族が知っている
□ 秘密鍵そのものではなく「手がかり」を残している
□ 家族が暗号資産を扱えない前提で説明している

※「秘密鍵をそのまま渡す」ことと「何も残さない」ことは、どちらもリスクがあります。

税務・相続の視点チェック

デジタル資産は、税金と切り離せません。

□ 暗号資産が相続税・贈与税の対象であることを理解している
□ 評価額が死亡日時点の時価になることを理解している
□ 相続税の納税資金を現金で確保している
□ 売却が必要になる可能性を想定している

※「相続人が売ればいい」という考え方は危険です。

資産配分の最終チェック

最後に、「残す量」が適切かを見直します。

□ 相続財産全体に占めるデジタル資産の割合を把握している
□ 値動きの大きい資産が多くなりすぎていない
□ 生活費・医療費とは完全に切り分けている
□ 相続時まで保有する理由を説明できる

※説明できない資産は、整理対象と考えるのが現実的です。

チェックリストを使うタイミング

このチェックリストは、
・年金受給開始時
・大きな相場変動があった後
・家族構成や健康状態が変わったとき
に定期的に見直すことを前提にしています。
一度やって終わりではありません。

結論

デジタル資産は、整理されて初めて「資産」として機能します。
特に年金世代では、
・自分が管理できる
・家族が引き継げる
・税金で困らない
という三点が揃っているかが重要です。
このチェックリストは、相場の上げ下げに関係なく使える「生活防衛ツール」です。
元気なうちに整えておくことが、最大の相続対策になります。

参考

・日本経済新聞「〈ポジション〉ビットコインの『冬』に備え」
・国税庁「暗号資産に関する税務上の取扱い」


という事で、今回は以上とさせていただきます。

次回以降も、よろしくお願いします。

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