<記載日:2025年7月9日>
前回の記事で「個人事業主やフリーランスで起業する場合と、法人を設立する場合、どっちがお得かについて見ていきたい」と書きました。
そうですね…。
法人を設立するって、手続きが面倒くさそうですよね…。
費用もかかりそうだし…。
決算とかの手続きも邪魔くさそう…。
個人事業主で良いんじゃない?
って、そう思っちゃいますよね…。
そのとおりだと思います!
でもね…。
法人を設立するメリットもあるんですよね…。
まずは、税金でしょうかね…。
個人事業主の場合は、所得税の対象になりますよね…。
だとすると、事業所得に対して最大45%の税率で所得税(住民税と個人事業税を合わせると最大60%)
がかかってきますよね…。
だけど、法人を設立した場合は、法人税の対象になりますよね…。
だったら、事業所得に対する法人税は最大 23.2%の税率(法人住民税と法人事業税を合わせると最大約35%)だから税金が少なくて済みますよね…。
この税金の面を考えた場合、目安としては、事業所得が800万円を超えてきたら法人の方が得かもしれないですね…。
その他、税金面でいうと…
法人化した場合、自分への報酬は、役員報酬として受け取ることになる訳ですが、これは損金(経費)として控除することで利益が減りますね…。
家族を役員としている場合は、その役員報酬も損金(経費)として控除できますね…。
自分が役員報酬を受け取る時には、給与所得控除も使えますし…。
法人化すると、条件を満たせば、設立後2年間は消費税の納税が免除されるとか…。
税金面でのメリットは色々ありますね。
次に、社会保険でしょうか…。
法人化すると、原則、社会保険に加入することが義務付けられます。
社会保険に加入すると…
厚生年金に加入することになるので、年金の給付額が上がりますし…
保険料の半額を事業主が負担することになり、その分は損金(経費)にすることができますし…。
色々なメリットがありますね。
まあ、税金面や社会保険以外でも、法人の方が、信用性が増すみたいで、銀行からの融資も受けやすいみたいですね…。
その他、法人にするメリットは色々ありますが…
どうでしょうかね…。
ここからは個人的な意見なんですが…
私がお勧めしている定年後の起業については、あまり欲張ることなく、個人事業主として、あまり費用もかけずにやっていった方が良いんじゃないでしょうか…。
ただ、結構儲かるようになって、それが今後も続くような感じで、あまりに税金が高いようなら、法人化も検討しても良いかもしれません。
その場合の目安は、先程書かせていただいたように、事業所得が800万円を超えてきたら…
なんですかね。
ちなみに、私が税理士事務所を開業するときは個人事業か、法人か、どっちかというと…
税理士法人は、税理士が2名以上必要なので、個人事業になるんでしょうね…
付き合ってくれる税理士さんがいれば、話は別ですが…。
今回は、以上とさせていただきます。
次回以降も引き続き、よろしくお願いいたします!