2026-04

税理士

比較編:奈良型 vs 熊本型 vs 東京型(どのモデルが持続可能か)

地方税収が増えているといっても、その増え方は地域によって大きく異なります。奈良県のようにインバウンドと宿泊施設整備で消費を取り込む地域もあれば、熊本県のように半導体産業の誘致で地域経済を押し上げる地域もあります。一方、東京都のように人口・企...
税理士

都道府県税収の増加は「一時的現象か構造変化か」―インバウンド・半導体・人口集中の三層構造で読む地方財政

地方税収が全国的に伸びています。2026年度当初予算では、約6割の都道府県が過去最高の税収を見込むという状況となりました。一見すると地方経済の回復を示す明るい兆候ですが、その内訳を丁寧に見ると、単なる景気回復では説明できない構造変化とリスク...
税理士

宿泊税はなぜ「カオス化」しているのか―定率制拡大と課税自主権のねじれ

観光地を訪れたとき、宿泊料金とは別に課される「宿泊税」。ここ数年で導入する自治体が急増し、その仕組みも大きく変わり始めています。特に注目されるのは、これまで主流だった定額制に加えて、宿泊料金に応じて課税する定率制が広がりつつある点です。一方...
税理士

消費税減税はなぜ遅れるのか レジ改修問題から読み解く政策の現実

物価高対策として議論が続く消費税減税ですが、制度の是非だけでなく「実務上の制約」が大きな論点になっています。とりわけ注目されているのが、レジシステムの改修にかかる時間です。一見すると単純に見える税率の引き下げも、現場では即座に対応できるもの...
会計

新リース会計で何が変わるのか 「隠れリース」と期間見積りの実務

新リース会計基準の適用が迫るなか、多くの企業で対応が本格化しています。従来のリース会計との最大の違いは、単なる賃貸借契約にとどまらず、取引の実態に基づいてリースかどうかを判断する点にあります。これにより、これまで費用処理していた取引の一部が...
税理士

株式保有格差はどこまで問題か(分配構造編)

日本経済は、海外投資によって収益を上げる構造へと移行しています。企業はグローバルに利益を拡大し、経常収支も過去最大規模の黒字を維持しています。しかし、その一方で、多くの家計が豊かさを実感できていないという指摘があります。この背景には、「誰が...
税理士

海外投資で稼ぐ国の税制はどうあるべきか(制度設計編)

日本は現在、貿易黒字に依存する経済構造から、海外投資によって所得を得る経済へと移行しています。経常収支の中核は、第1次所得収支、すなわち海外からの配当や利子へとシフトしました。この構造変化は、単なる統計上の変化ではありません。税制のあり方そ...
FP

国際収支構造の変化が意味するもの 貿易立国から投資立国への転換

日本の経常収支は近年、過去最大規模の黒字を記録しています。一見すると、日本経済は依然として強い対外競争力を維持しているようにも見えます。しかし、その中身を丁寧に分解すると、かつてとは全く異なる構造に変化していることが分かります。本稿では、国...
FP

総括:介護はどこまで自己責任なのか(シリーズ総括)―制度・家族・個人の境界線を再整理する

介護を巡る議論では、しばしば「自己責任」という言葉が使われます。しかし、介護は個人の努力だけで完結する問題ではなく、制度・家族・社会の関係の中で成り立っています。本シリーズでは、費用・選択・リスク・資金計画といった観点から介護を整理してきま...
FP

月30万円時代にどう備えるか(資金計画編)―介護費用を前提にした現実的な資産設計

介護施設の費用は今後上昇が見込まれ、月額30万円という水準は決して特別なものではなくなりつつあります。問題は、この費用を「いつ・どのくらいの期間」負担することになるのかが不確実である点にあります。本稿では、月30万円水準を前提とした場合に、...