2026-03

会計

国庫補助金と圧縮記帳――個人と法人で何が違うのか

補助金を受けて設備投資を行う場合、個人と法人では税務処理の考え方が似ているようで大きく異なります。特に実務で混乱が多いのが、・所得税法42条(個人)・圧縮記帳(法人税法)の関係です。両者は目的は同じですが、処理の構造が異なります。ここを整理...
税理士

国庫補助金はいつ課税されるのか――取得時期がズレた場合の実務判断

補助金を受けて設備投資を行うケースは、中小企業や個人事業主にとって珍しくありません。しかし実務では、「補助金を受け取った年」と「資産を取得する年」が一致しないケースが頻繁に発生します。このズレが生じたとき、補助金はいつ課税されるのか。あるい...
税理士

総括:事業承継×実質課税はどこへ向かうのか―制度と実務の再設計

事業承継を巡る税務は、今、大きな転換点にあります。従来は、制度の枠組みの中でいかに有利なスキームを構築するかが主眼でした。しかし近時の裁判例や課税実務の動向を見ると、その前提自体が変わりつつあります。社会福祉法人の引継ぎに伴う資金移動をめぐ...
税理士

雑所得認定の境界線―実務で迷うポイントをどう見極めるか

所得税の実務において、最も判断に迷う論点の一つが「所得区分」です。とりわけ、雑所得に該当するか否かは、税負担や損益通算の可否などに大きな影響を与えます。近時の裁判例では、形式的には法人取引や資本取引として構成されていても、その実態に応じて雑...
税理士

海外法人を使った資金移動の税務リスク―実質課税が見抜くポイント

近年、事業承継や資産移転の場面において、海外法人を活用したスキームが用いられるケースが増えています。国際的な資金移動を組み込むことで、税負担の軽減や資産管理の柔軟性を図る意図があります。しかし、税務上はこうしたスキームに対する視線は年々厳し...
税理士

事業承継スキームはどこまで否認されるのか―実質課税が突きつける限界線

事業承継や法人の経営引継ぎにおいて、税負担を意識したスキーム設計は避けて通れません。しかし、その設計がどこまで許容され、どこから否認されるのかは、必ずしも明確ではありません。近時の裁判例では、形式的には法人取引として構成されたスキームであっ...
税理士

社会福祉法人の引継ぎと課税の境界線―実質所得者課税が示す判断枠組み

社会福祉法人の経営引継ぎに伴う金銭の流れが、どのように課税関係に影響するのかは、実務上きわめて重要な論点です。とりわけ、海外法人を介在させた資金移動がある場合、形式と実態のどちらを重視するのかが問題となります。本件は、社会福祉法人の経営引継...
税理士

自社は“選ばれる側”になれるのか―事業承継税制を活かすための実務チェックリスト―

事業承継税制は、これまで「使えるかどうか」が主な関心事でした。しかし見直し議論の方向性を踏まえると、今後は「対象となる企業かどうか」が問われる時代に入ります。つまり、制度は“全員救済型”から“選別型”へと変わりつつあります。では、自社はその...
税理士

事業承継税制は何のための制度なのか―中小企業政策として再設計されるその本質―

事業承継税制の特例措置をめぐる見直し議論は、単なる税制改正の枠を超えつつあります。今回の検討会で示された論点を丁寧に読み解くと、制度の根本的な位置づけが変わろうとしていることが見えてきます。これまでの事業承継税制は「税負担の軽減」を主目的と...
税理士

贈与か相続かはどこで分かれるのか―事業承継の意思決定を分ける5つの判断軸―

事業承継税制の見直し議論を踏まえると、承継のあり方は明確に変わりつつあります。その中心にあるのが「贈与による計画的承継の重視」です。しかし実務では、すべての企業が贈与を選べるわけではありません。また、相続による承継にも一定の合理性が存在しま...