2026-03

FP

財政赤字と長期金利の関係――国債市場は何を織り込むのか

財政赤字が拡大すると長期金利は上昇するのでしょうか。この問いは、財政政策と金融政策の関係を考えるうえで避けて通れません。直感的には「国債を多く発行すれば金利は上がる」と考えがちです。しかし現実の市場では、必ずしも単純な関係にはなっていません...
FP

イールドカーブ・コントロールの理論と限界――長期金利はどこまで操作できるのか

中央銀行は政策金利を動かすことができます。しかし、長期金利は市場で決まります。では、中央銀行は長期金利をどこまでコントロールできるのでしょうか。この問いに対する一つの答えが、イールドカーブ・コントロール(YCC)です。日本銀行は2016年に...
FP

イールドカーブと期待形成――金利の形は何を語っているのか

金利には「水準」だけでなく「形」があります。その形を示すのがイールドカーブです。イールドカーブとは、異なる年限の国債利回りを横に並べた曲線のことです。横軸に年限、縦軸に金利をとると、金利の時間構造が見えてきます。通常、短期より長期の金利のほ...
FP

国債流動性と金融政策の伝達経路――金利はどのように経済へ波及するのか

日本銀行が金融政策を変更すると、まず動くのは短期金利です。しかし、私たちの住宅ローン金利や企業の資金調達コストに影響するのは、より長い年限の金利です。では、中央銀行の政策はどのような経路を通じて長期金利に波及し、さらに実体経済へと伝わるので...
FP

日本国債の流通市場とは何か――店頭市場の仕組みと流動性の本質

国債は発行された瞬間だけでなく、その後の売買によって価格が形成され続けます。発行市場だけを見ていては、日本国債の全体像は理解できません。実際に市場参加者が日々向き合っているのは「流通市場」です。日本国債の価格がどのように決まり、誰が市場を支...
FP

DXで再定義される証券取引所の役割――分散型市場は東証を代替するのか

デジタルトランスフォーメーション(DX)が金融インフラを根底から変えようとしています。証券取引も例外ではありません。ブロックチェーン技術やセキュリティートークン、ステーブルコイン、人工知能(AI)といった技術革新は、単なる業務効率化の域を超...
会計

監査法人の規模規制は信頼回復につながるのか――オルツ問題が突きつけた構造課題

上場企業の会計不正が発覚するたびに、監査の在り方が問われます。今回、東証グロース上場企業で発生した不正事案を契機に、日本公認会計士協会が中小監査法人に対する人的要件の見直しに動きました。幹部会計士、いわゆる「社員(パートナー)」の最低人数を...
FP

地政学リスクと金価格――「安全資産」はどこまで安全か

2026年3月、金価格が再び急騰しました。ニューヨーク金先物は一時1トロイオンス5400ドル台をつけ、国内でも地金小売価格が最高値を更新しています。背景には中東情勢の急速な悪化があります。本稿では、金価格急騰の構造を整理し、資産保全という観...
効率化

AI時代の教育は何を評価するのか ― 思考プロセスという新しい軸

生成AIの急速な普及は、教育の前提を静かに、しかし確実に変えています。これまで大学教育では、提出されたレポートや論述の「成果物」が学生の思考力を示すものと考えられてきました。しかし、生成AIの登場によって、成果物と本人の思考力が一致するとい...
人生100年時代

47歳からの再設計――仕事は「生活のため」だけではない

人生の折り返し地点に差しかかったとき、「このままでいいのか」と自問する瞬間があります。仕事は家族を支えるためのもの。生活のために我慢するもの。そう思い込んできた人ほど、ふと立ち止まったときに、自分の本心と向き合うことになります。47歳で小売...