第5回(総まとめ)|解散・選挙相場と資産形成の付き合い方――イベント相場に振り回されないために

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解散・選挙相場は、株式市場にとって特別な時間です。
短期間で株価が大きく動き、ニュースや解説が溢れ、「今は何かしないといけないのではないか」という空気が強まります。

本シリーズでは、解散株高の構造、個人投資家の行動指針、選挙後相場の典型パターン、そして避けるべき行動を整理してきました。
最終回では、それらを踏まえ、資産形成の視点から解散・選挙相場とどう向き合うべきかを総括します。

解散・選挙相場の本質

解散・選挙相場は、企業業績や長期成長とは異なる「イベント相場」です。
政策期待や政治の安定性といった要因が、短期間で株価に織り込まれます。

この相場の特徴は、
・始まりと終わりが比較的はっきりしている
・期待が先行しやすい
・結果が出た瞬間に評価が切り替わる
という点にあります。

つまり、解散株高は永続的なトレンドではなく、一時的な局面であることを理解することが出発点になります。

個人投資家にとっての位置づけ

個人投資家にとって、解散・選挙相場は「必ず参加すべき機会」ではありません。
むしろ、
・短期売買を前提とする人
・リスク管理ができる人
に向いた局面だと言えます。

一方で、長期の資産形成を目的とする人にとっては、
「相場のノイズが大きくなる時期」
として捉える方が合理的です。

シリーズで見てきた重要ポイント

ここで、これまでの内容を簡単に振り返ります。

解散株高は、政策継続や政権安定への期待から生じる構造的な現象です。
しかし、株価水準や割高感によって、上昇余地は大きく変わります。

選挙後相場では、
・予想を上回れば上昇
・想定どおりなら調整
・期待を下回れば下落
という複数のパターンが存在します。

そして、多くの失敗は、
・上がってからの飛び乗り
・短期前提での過度なリスク
・雰囲気に流された判断
から生じます。

資産形成の視点での考え方

資産形成において重要なのは、「相場に勝つこと」よりも「続けられること」です。
解散・選挙相場では、次の視点が特に重要になります。

第一に、自分の投資目的を見失わないことです。
短期利益を狙っていないのであれば、無理に相場に乗る必要はありません。

第二に、方針を頻繁に変えないことです。
イベント相場を理由に、積立投資や資産配分を崩すと、長期的な成果を損ねやすくなります。

第三に、リスクを取るなら取るで、事前にルールを決めることです。
どこで利益確定するのか、どこで損切りするのかを決めておくことで、感情的な判断を避けられます。

解散・選挙相場との健全な距離感

解散・選挙相場における「最適解」は人によって異なります。
積極的に売買する人もいれば、静観する人もいてよいのです。

重要なのは、
「自分はなぜこの行動を取っているのか」
を説明できる状態でいることです。

説明できない行動は、相場が逆に動いたときに後悔につながりやすくなります。

結論

解散・選挙相場は、投資家心理が強く映し出される鏡のような存在です。
熱狂の中で冷静さを保てるかどうかが、その後の資産形成を大きく左右します。

相場に乗ることも、距離を置くことも、どちらも正解になり得ます。
大切なのは、イベントに振り回されず、自分の投資軸を守ることです。

このシリーズが、解散・選挙相場を前に迷ったときの「立ち止まる材料」になれば幸いです。

参考

日本経済新聞「解散株高、持続にハードル」2026年1月15日朝刊


という事で、今回は以上とさせていただきます。

次回以降も、よろしくお願いします。

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