解散や選挙を巡る相場は、株価が大きく動き、ニュースも連日賑わいます。
上昇が続く局面では、「今回は特別だ」「まだ上がる」という声が市場にあふれます。
しかし、こうした局面こそ、個人投資家の失敗が最も増えやすいタイミングでもあります。
本稿では、解散・選挙相場で避けるべき典型的な行動を整理し、なぜそれがリスクになるのかを考えます。
やってはいけない行動① 上がってから慌てて飛び乗る
最も多いのが、株価が十分に上昇した後での参入です。
解散報道や選挙関連ニュースを見て、「まだ間に合うはず」と判断して買うケースです。
この行動が危険なのは、
・すでに期待が織り込まれている可能性が高い
・調整局面に入ると逃げ場がなくなりやすい
からです。
解散株高は、静かに始まり、気づいた時にはかなり進んでいることが少なくありません。
やってはいけない行動② 短期上昇を前提にポジションを膨らませる
「選挙までは上がるはず」という前提で、通常より大きな金額を投じるのも危険です。
イベント相場は、思ったより早く終わることがあります。
特に、
・信用取引を使う
・生活資金に近いお金を投入する
といった行動は、相場が逆に動いた場合のダメージが大きくなります。
やってはいけない行動③ 含み益を「幻」と思ってしまう
解散株高で含み益が出ているにもかかわらず、
「まだ上がる」「今売るのはもったいない」と判断し、利益確定を先送りするケースも多く見られます。
含み益は、確定させて初めて利益になります。
イベント相場では、利益が一気に消えることも珍しくありません。
一部でも利益を確定することは、負けを認める行為ではなく、リスク管理の一環です。
やってはいけない行動④ ニュースや雰囲気だけで判断する
選挙相場では、
・支持率
・議席予測
・市場関係者のコメント
といった情報が次々と流れます。
しかし、これらは必ずしも正確とは限らず、短期的な値動きを煽る材料になりがちです。
雰囲気や楽観論に流されて判断すると、冷静な売買が難しくなります。
やってはいけない行動⑤ 長期投資と短期イベントを混同する
NISAや積立投資を行っている人ほど注意が必要です。
解散・選挙相場は、長期の資産形成とは性質が異なります。
短期イベントの値動きに過度に反応し、
・積立を止める
・方針を頻繁に変える
といった行動は、長期的には不利になりやすい傾向があります。
個人投資家が取るべき基本姿勢
解散・選挙相場では、
・何もしない
・ポジションを軽くする
・事前に決めたルールを守る
といった行動も、立派な戦略です。
相場に「参加しない自由」もあることを忘れてはいけません。
結論
解散・選挙相場は、上手く乗れれば利益が出やすい一方で、失敗もしやすい相場です。
その原因の多くは、相場そのものではなく、投資家の行動にあります。
やってはいけない行動を避けるだけでも、結果は大きく変わります。
熱狂の中で一歩引いた判断ができるかどうかが、長期的な資産形成を左右します。
参考
日本経済新聞「解散株高、持続にハードル」2026年1月15日朝刊
という事で、今回は以上とさせていただきます。
次回以降も、よろしくお願いします。
