第3回|選挙後相場の典型パターン――株価は「結果」でどう動くのか

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解散株高は、選挙というイベントに向かって期待が積み上がる相場です。
しかし、投資家にとって本当に重要なのは「選挙後」に何が起きるかです。

選挙結果が出た瞬間から、市場は次のフェーズに入ります。
本稿では、過去の事例を踏まえながら、選挙後相場でよく見られる典型的なパターンを整理し、個人投資家が意識すべき視点を考えます。

選挙後相場は「期待の答え合わせ」

選挙前の相場は、期待が先行します。
一方、選挙後の相場は、その期待が正しかったのかを検証する場になります。

市場は感情ではなく、結果と数字で動きます。
・議席数は想定どおりか
・政策は実行可能か
・政権運営は安定するか
こうした点が、株価の方向性を決めていきます。

パターン① 選挙後も上がるケース

選挙後に株価がさらに上昇するのは、次の条件がそろった場合です。

第一に、結果が市場予想を上回ったときです。
単独過半数の確保、あるいは想定以上の議席数は、政策実行力への信頼を高めます。

第二に、政策の具体像が早期に示される場合です。
成長戦略、投資促進策、賃上げ支援などが明確になると、企業業績への期待が高まります。

第三に、外部環境が安定している場合です。
為替や海外株式市場が落ち着いていれば、国内政治要因が株高に直結しやすくなります。

この場合、解散株高は「イベント相場」から「業績相場」へと移行します。

パターン② 材料出尽くしで調整するケース

最も多いのが、選挙後に一旦調整するパターンです。

選挙結果が想定どおり、あるいは「悪くはないが驚きもない」場合、市場では利益確定売りが出やすくなります。
解散前に積み上がった期待が、株価にすでに織り込まれているためです。

特に、
・短期間で急上昇していた
・指標面で割高感があった
こうした局面では、下落というより「健全な調整」として株価が下げることも珍しくありません。

パターン③ 失望による下落

注意が必要なのが、市場の想定を下回る結果です。

過半数割れ、連立交渉の難航、政策実行力への疑念などが生じると、
「期待の剥落」という形で株価が下落することがあります。

このケースでは、短期的な値動きが荒くなりやすく、解散株高で参入した投資家ほど影響を受けやすくなります。

個人投資家が備えるべき視点

選挙後相場に向けて、個人投資家が意識したいのは次の点です。

第一に、結果別のシナリオを想定しておくことです。
上がる場合、横ばいの場合、下がる場合を事前に考えておくことで、感情的な判断を避けやすくなります。

第二に、ポジションの大きさを点検することです。
イベント前後で過度にリスクを取っていないか、冷静に見直す必要があります。

第三に、短期と長期を切り分ける視点です。
選挙後の値動きと、数年単位の資産形成は別物として考えることが重要です。

結論

選挙後相場は、「正解」が一つではありません。
結果が良くても下がることがあり、無難でも上がることもあります。

重要なのは、相場の結果そのものよりも、
その局面にどう備え、どう行動するかです。

解散株高の先にある選挙後相場は、投資家の姿勢が最も試される場面です。
冷静な視点と準備が、長期的な資産形成を支えることになります。

参考

日本経済新聞「解散株高、持続にハードル」2026年1月15日朝刊


という事で、今回は以上とさせていただきます。

次回以降も、よろしくお願いします。

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