前回の記事では、e-Taxを始めるために「利用者識別番号(ID)」が必要というお話をしました。
では実際にインターネットで確定申告を送信するには、もうひとつ欠かせないものがあります。
それが 電子証明書とマイナンバーカード です。
電子証明書とは?
電子証明書とは、インターネット上で「本人確認」や「データ改ざんがないこと」を証明するための仕組みです。
確定申告をオンラインで送信する場合、「その人本人が送ったものか」を確認する必要がありますよね。
これを担うのが、マイナンバーカードに内蔵された 公的個人認証サービスの電子証明書 です。
マイナンバーカードに入っている3種類の暗証番号
マイナンバーカードを確定申告で使う際には、複数の暗証番号を入力する場面があります。
- 署名用電子証明書(6〜16桁)
→ 申告データを送信するときに使う重要なパスワード。 - 利用者証明用電子証明書(4桁)
→ e-Taxログイン時に使うもの。 - 券面入力補助用パスワード(4桁)
→ 住所や氏名などカード記載事項の自動入力に使用。
どれも間違えてロックされると役所で再設定が必要になるので、控えを安全に管理しておきましょう。
スマホでも使える?ICカードリーダーは必要?
以前はICカードリーダーを用意しなければいけませんでしたが、現在は一部のスマホでマイナンバーカードを読み取ることができます。
- 対応スマホなら、カードをかざすだけで申告可能
- 非対応機種の場合はICカードリーダーが必要
ここ数年で「スマホで申告」が一気に広がった背景には、この対応拡大があります。
補足:カードの有効期限にも注意
マイナンバーカード自体は10年有効ですが、電子証明書は5年ごとに更新が必要です。
申告直前に「期限切れで使えない!」とならないよう、早めに確認しておきましょう。
まとめ:電子証明書とマイナンバーカードは申告のカギ
確定申告をオンラインで行うためには、マイナンバーカードに搭載された電子証明書が欠かせません。
💡 今回のポイント
- 電子証明書は「本人確認」と「データ改ざん防止」に必須
- マイナンバーカードには3種類の暗証番号がある
- スマホ対応も進み、ICカードリーダーが不要なケースも増えている
- 電子証明書は5年ごとの更新に注意
👉 次回は、入力作業をぐんと楽にする「マイナポータル連携」についてお話します。
という事で、今回は以上とさせていただきます。
次回以降も、よろしくお願いします。
