フリーランス向け 労災・民間保険の全体設計チェックリスト(保存版)

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フリーランスの保険設計は、一度決めたら終わりではありません。
収入、働き方、家族構成、貯蓄状況が変われば、最適な保障の形も変わります。
ここでは、労災保険(特別加入)と民間保険をどう組み合わせるかを、定期的に見直すためのチェックリストとして整理します。年に一度、自分の状況を点検するための「保存版」として活用してください。

チェック① 自分の働き方を正しく把握できているか

まず確認すべきは、仕事の実態です。

・現場作業や移動を伴う仕事か
・デスクワーク中心か
・業務中に第三者や機械、車両を使う場面があるか

業務中の事故リスクが高いほど、労災保険の優先度は上がります。
「自分は安全な仕事だから大丈夫」という思い込みがないか、定期的に確認することが重要です。

チェック② 業務上の事故リスクを労災保険でカバーしているか

次に確認したいのは、公的制度の土台です。

・労災保険の特別加入をしているか
・給付基礎日額は、現在の生活水準に合っているか
・保険料が負担になりすぎていないか

労災保険は、業務上事故に対する唯一の公的保障です。
民間保険で代替できるものではないため、「業務上リスクは労災で」という原則が守られているかを確認します。

チェック③ 休業時の生活費をどう確保するか整理できているか

働けなくなったときの生活設計は、保険設計の中心です。

・数か月分の生活費を貯蓄で賄えるか
・労災の休業補償給付だけで足りるか
・民間の就業不能保険で補う必要があるか

ここでは「全部を保険でカバーする」発想ではなく、
貯蓄・公的制度・民間保険の役割分担ができているかを確認します。

チェック④ 病気・私生活リスクへの備えが抜けていないか

労災保険は業務上に限定されます。
そのため、以下の点を確認します。

・病気で長期離脱した場合の備えはあるか
・民間の就業不能保険や医療保険の内容を把握しているか
・免責期間と貯蓄の関係は整理できているか

「労災に入っているから安心」という誤解がないか、ここで点検します。

チェック⑤ 死亡時・重度障害時の保障を確認しているか

万が一の事態は、最も後回しにされがちですが重要です。

・労災保険の遺族補償年金の対象になるか
・配偶者や子の生活費はどこまで公的制度で賄えるか
・不足分を民間の生命保険で補っているか

最近の制度見直しにより、労災遺族年金は配偶者の性別や年齢による差が解消される方向です。
フリーランス世帯にとって、労災は死亡保障の「基礎」になり得る点を確認します。

チェック⑥ 保険料が固定費として重くなりすぎていないか

保障を厚くしすぎると、平時の生活を圧迫します。

・毎月・毎年の保険料総額を把握しているか
・収入が下がった場合も支払い続けられるか
・「安心のための保険」が不安の種になっていないか

保険は続けられてこそ意味があります。
特にフリーランスは、収入変動を前提に設計する必要があります。

チェック⑦ 環境変化に応じて見直す前提になっているか

最後に重要なのが「見直し前提」の発想です。

・収入が増減した
・家族構成が変わった
・貯蓄や資産が増えた

こうした変化があったにもかかわらず、数年前の保険設計のままになっていないかを確認します。
労災保険の給付基礎日額や民間保険の保障額は、定期的に見直すことが前提です。

結論

フリーランスの保険設計で重要なのは、「入っているかどうか」ではなく、「全体として筋が通っているか」です。
業務上のリスクは労災保険、業務外や不足分は民間保険、そして貯蓄との役割分担。この三層構造が整理できていれば、過不足のない設計に近づきます。
このチェックリストを使って、年に一度、自分の保障を点検する習慣を持つことが、フリーランスとして長く働き続けるための基盤になります。

参考

・日本経済新聞「労災遺族年金 厚労省、支給要件の男女差解消へ」
・厚生労働省 労災保険 特別加入制度に関する公表資料


という事で、今回は以上とさせていただきます。

次回以降も、よろしくお願いします。

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