コンビニで税務署書類が印刷できる時代に

税理士
水色 シンプル イラスト ビジネス 解説 はてなブログアイキャッチのコピー - 1

確定申告や各種届出の際、「用紙が手元にない」「税務署まで取りに行く時間がない」と困った経験はないでしょうか。
国税庁は令和7年10月から、コンビニのマルチコピー機で申告書や届出書などを手軽に印刷できる新サービスを開始しました。日常生活のついでに必要な書類を入手できるようになり、働きながら手続きする人や、税務署が遠い地域の人にとって便利な仕組みです。この記事では、一般の方にも分かりやすいように、サービス内容と使い方のポイントを整理します。

1 どこのコンビニで利用できるのか

サービスに対応するのは、以下のコンビニエンスストアです。

  • ファミリーマート
  • ミニストップ
  • ローソン
  • ポプラグループ

これらのうち、シャープ社製のマルチコピー機が設置されている店舗だけが対象です。店舗によって機種が異なる場合があるため、普段利用する店舗に対応コピー機があるかどうか確認しておくと安心です。

2 何が印刷できるのか

税務申告や手続きに使う、申告書・申請書・届出書などの主要様式が印刷できます。
具体的な様式の一覧は国税庁ホームページに掲載されていますが、確定申告関連の書類をはじめ、多くの人が利用する主要な書式が対象です。

「必要な書類を探してプリンターで印刷するのが大変」という声も多い中、コンビニで一覧から選べるようになることで、書面手続きのハードルは大きく下がります。

3 利用にあたっての費用

印刷料金はコンビニのマルチコピー機の通常料金と同じです。

  • 白黒印刷:1枚20円
  • カラー印刷:1枚60円

税務署の窓口での入手は無料ですが、わざわざ取りに行く時間や交通費を考えると、必要なときに近所で手に入る便利さが勝るケースもあるでしょう。

4 事前登録は不要

このサービスは、特別な登録やアプリの事前設定は不要です。
マルチコピー機の画面操作だけで利用でき、スマートフォンの操作が苦手な人でも簡単に印刷できます。

5 どんな人に便利なのか

この仕組みは、次のような人にとって特に使いやすいサービスになります。

  • 自宅にプリンターがない人
  • 税務署が遠い地域に住んでいる人
  • 平日は仕事で税務署に行けない人
  • 必要書類をすぐ入手したい人
  • 家族や事業の書類を複数枚プリントする必要がある人

税務署の混雑を避けつつ、必要な書類を確実に手に入れられる点が大きなメリットです。

結論

令和7年10月から始まるコンビニでの税務書類印刷サービスは、時間や場所の制約を減らし、より身近に税務手続きを進められる新しい仕組みです。自宅にプリンターがなくても、24時間いつでも必要な書類を手に入れられるようになります。今後は、書面手続きがさらに簡便になり、忙しい人でも申告や届出をスムーズに進められる環境が整っていきそうです。

出典

国税庁公表資料(令和6年10月24日発表)


という事で、今回は以上とさせていただきます。

次回以降も、よろしくお願いします。

タイトルとURLをコピーしました