e-Taxは、自宅から確定申告ができる便利な仕組みですが、利用するためには事前の準備が欠かせません。
「途中でエラーが出た」「申告期限直前に準備不足に気づいた」といった声も少なくありません。
第2回では、e-Taxを使う前に必ず確認しておきたい準備事項を整理します。
初めての方がつまずきやすいポイントを中心に、全体像を把握することを目的とします。
e-Tax利用前に必要なもの
e-Taxを利用するために必要なものは、大きく分けて次の三つです。
一つ目は、本人確認のための情報です。
二つ目は、申告データを作成・送信するための環境です。
三つ目は、収入や控除に関する資料です。
これらがそろって初めて、e-Taxによる申告がスムーズに進みます。
マイナンバーカードの役割
現在、e-Taxの利用において中心となるのがマイナンバーカードです。
マイナンバーカードには、本人確認のための電子証明書が搭載されており、これを利用して申告データを送信します。
マイナンバーカードを利用する場合、次の点を事前に確認しておく必要があります。
・電子証明書が有効期限内であること
・利用者証明用パスワードが分かること
・署名用パスワードが分かること
特にパスワードは、設定時から時間が経っていると忘れてしまいがちです。
申告作業に入る前に、必ず確認しておくことが重要です。
ID・パスワード方式という選択肢
マイナンバーカードを利用しない方法として、「ID・パスワード方式」があります。
これは、税務署で本人確認を行ったうえで発行されるIDとパスワードを使って申告する方法です。
ただし、この方式は将来的に利用範囲が縮小される方向で整理されています。
今後も継続的にe-Taxを利用する予定がある場合は、マイナンバーカード方式を前提に準備する方が現実的といえます。
利用する端末と環境の確認
e-Taxは、パソコンだけでなくスマートフォンからも利用できます。
どの端末を使うかによって、必要な準備が少し異なります。
パソコンを利用する場合は、対応するブラウザや、マイナンバーカードを読み取るためのICカードリーダが必要になることがあります。
スマートフォンを利用する場合は、マイナンバーカードの読み取りに対応した機種であるかを確認します。
最近の機種であれば、追加機器なしで読み取りが可能なケースが多くなっています。
いずれの場合も、事前に動作環境を確認しておくことで、申告当日のトラブルを防ぐことができます。
収入・控除に関する資料の準備
e-Taxは申告書を自動作成してくれますが、入力する情報そのものは自分で用意する必要があります。
代表的な資料としては、次のようなものがあります。
・源泉徴収票
・医療費の明細
・寄附金(ふるさと納税など)の証明書
・事業所得がある場合の売上・経費の資料
これらを事前に手元にそろえておくことで、入力作業が中断されることなく進みます。
事前準備で意識しておきたいこと
e-Taxの準備で大切なのは、「申告期限直前にまとめて対応しないこと」です。
特にマイナンバーカードやパスワードに関する問題は、当日すぐに解決できない場合があります。
申告期間が始まる前に、一度ログインを試してみる、作成画面を確認しておく、といった事前確認を行うことで、安心して本番に臨むことができます。
結論
e-Taxをスムーズに利用するためには、事前準備が最も重要な工程といえます。
マイナンバーカードや利用環境、必要資料を早めに確認しておくことで、申告作業そのものは大きな負担になりません。
次回は、国税庁の「確定申告書等作成コーナー」を使い、実際に申告書を作成していく流れを具体的に解説します。
画面の見方や入力の考え方を中心に整理していく予定です。
参考
・国税庁「確定申告特集」
・国税庁「e-Taxの概要」
・国税庁「マイナンバーカードとe-Tax」
という事で、今回は以上とさせていただきます。
次回以降も、よろしくお願いします。
