はじめての確定申告③ 必要書類と準備のステップ

税理士
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確定申告で多くの人がつまずく原因は、制度そのものよりも「何を準備すればよいのか分からない」ことにあります。

申告書の書き方以前に、必要な書類がそろっていなければ、計算も提出も進みません。特に初めての確定申告では、準備不足によって直前で慌ててしまうケースが少なくありません。

本記事では、確定申告に必要となる代表的な書類と、申告までの準備をどのような順序で進めればよいかを整理します。

確定申告に共通して必要な基本書類

確定申告を行う際、ほぼすべての人に共通して必要になる書類があります。

まず、本人確認書類です。マイナンバーカードを持っている場合は1枚で足りますが、持っていない場合は、マイナンバー通知書と運転免許証などの身分証明書を組み合わせて提出します。

次に、所得を確認する書類です。会社員であれば源泉徴収票、自営業や副業がある場合は、売上や経費をまとめた資料が必要になります。

これらは確定申告の土台となる書類であり、申告内容に関わらず必ず準備しておく必要があります。

収入の種類ごとに必要な書類

確定申告では、「どのような収入があったか」によって、必要な書類が変わります。

給与収入がある場合は、勤務先から交付される源泉徴収票が基本です。年の途中で転職した場合は、複数の勤務先からの源泉徴収票が必要になります。

副業や事業収入がある場合は、売上の記録、経費の領収書や請求書、振込明細などを基に、収入と支出を整理します。帳簿の形式は簡易的なものであっても構いませんが、内容が分かる形でまとめておくことが重要です。

不動産収入や年金収入がある場合も、それぞれ支払通知書や支払調書など、収入額が確認できる書類を準備します。

控除を受けるために必要な書類

前回の記事で紹介した各種控除を受けるためには、それぞれ証明書類が必要になります。

医療費控除を受ける場合は、医療費の領収書や医療費通知を基に、1年分の医療費を集計します。現在は、医療費の明細を作成すれば、領収書の提出は不要とされていますが、自宅での保管は欠かせません。

ふるさと納税を行っている場合は、寄附先自治体から送付される寄附金受領証明書が必要です。

生命保険料控除や地震保険料控除については、保険会社から発行される控除証明書を使用します。これらの書類は、年末から年明けにかけて郵送されることが多いため、紛失しないよう注意が必要です。

申告までの準備を進める基本ステップ

確定申告の準備は、次のような順序で進めるとスムーズです。

最初に、1年間の収入をすべて洗い出します。給与、副業、年金など、金額の大小にかかわらず整理します。

次に、控除の対象になりそうな支出を確認します。医療費、寄附金、保険料などをチェックし、該当する証明書を集めます。

その後、収入と控除を基に所得金額を計算し、税額の目安を把握します。この段階で全体像が見えると、申告作業への心理的な負担が大きく減ります。

電子申告を見据えた準備

近年は、確定申告をインターネットで行う人が増えています。電子申告を利用する場合、事前準備が重要になります。

マイナンバーカード方式を利用する場合は、カードの取得に加え、暗証番号の確認が必要です。また、パソコンやスマートフォンでの操作環境も確認しておくと安心です。

紙で提出する場合でも、事前に申告書を作成しておけば、提出はスムーズに進みます。申告方法にかかわらず、「準備が8割」と考えておくと良いでしょう。

よくある準備段階での注意点

初めての確定申告では、次のような点でつまずきやすくなります。

「あとでまとめてやろう」と考えて書類の整理を後回しにすること、収入の一部を見落としてしまうこと、控除証明書を紛失してしまうことなどです。

また、申告期限が近づいてから準備を始めると、内容の確認が不十分になり、誤りにつながりやすくなります。余裕をもって準備することが、確定申告を失敗しないための最大のポイントです。

結論

確定申告は、書類と準備の流れを理解すれば、過度に難しい手続きではありません。

必要な書類を早めにそろえ、段階的に準備を進めることで、申告作業は確実に楽になります。次回は、確定申告を「どの方法で行うか」、会場で行う場合とインターネットで行う場合の違いを整理します。

確定申告は、一度経験すると流れが見えてきます。焦らず、準備から一歩ずつ進めていきましょう。

参考

・国税庁「確定申告に必要な書類」
・国税庁「源泉徴収票の見方」
・国税庁「医療費控除の明細書について」


という事で、今回は以上とさせていただきます。

次回以降も、よろしくお願いします。

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