<記載日:2025年8月25日>
青色申告のシリーズも今回が最終回です。
確定申告書を提出したら「これで終わり!」…
と思いがちですが、実は申告後こそ大事なステップがいくつかあります。
最終回として、今回は、提出後にやるべきことを4つのポイントに分けてお伝えします。
これを押さえておけば、来年の申告がグッと楽になります!
①税金の納付(または還付)を確認する
★税金が発生する場合
●納付期限:3月15日まで
●納付方法(選べる)
・銀行・郵便局で支払う(納付書使用)
・e-Tax でネットバンキングやクレカ決済
・口座振替(※3月15日までに「振替依頼書」提出が必要)
→期日までに支払わないと延滞税がかかるので注意!
★還付になる場合(払いすぎた税金が戻ってくる)
・申告後、約3週間~1ヶ月程度で入金(e-Taxの方が早い)
・振込口座を申告書に記載していれば自動的に振り込まれる
・「還付金処理状況」は e-Tax や国税庁のHPで確認可能
②書類の保管:原則7年間!
青色申告を行った場合、以下の書類は原則7年間の保管義務があります。

→紙でもデータでもOK。ただし、データ保存には「電子帳簿保存法」への対応が必要な場合あり。
→クラウド会計ソフトを使っていれば自動保存されていることも。
③ 来年に向けての振り返り・整理
確定申告を終えた今こそ、来年への準備がしやすいタイミングです。
・記帳が遅れてしまった原因をふり返る
・領収書の管理方法を見直す(紙袋・アプリなど)
・家事按分ルールの見直し(家賃や光熱費など)
・所得と税金のバランスを確認(来年は節税対策を考える?)
→一度見直すだけで、来年の申告が「2倍ラク」になります!
④ 節税や設備投資を考えるのもアリ
「利益が結構出たな」という人は、来期に向けた対策も検討してみましょう。
・少額減価償却資産の購入(10万円未満なら一括経費)
・小規模企業共済の検討(掛金は全額所得控除)
・iDeco、ふるさと納税、保険料控除などの活用
・白色→青色申告の切替や65万円控除へのステップアップ(紙提出→e-Tax など)
→次の1年を見据えて「戦略的に経費を使う」視点も大切です。
確定申告の提出がゴールではなく、その後の対応が次のスタート。
・納税・還付をきちんと確認
・書類の保管ルールを守る
・来年の準備・改善ポイントを考える
このサイクルを回すことで、年々スムーズな確定申告ができるようになります。
以上で全7回の青色申告シリーズは完結です!
お読みいただきありがとうございました。
今回はこれくらいにさせていただきます。
次回以降も、引き続きよろしくお願いいたします。