政策

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OTC類似薬の追加負担とは何か ― 医療費抑制策の中身と家計への影響

医療費の増加と現役世代の保険料負担の重さは、社会保障制度全体の大きな課題となっています。こうした中、政府は市販薬と成分や効果が似ている医療用医薬品、いわゆる「OTC類似薬」について、保険適用は維持しつつも患者に追加の自己負担を求める制度を導...
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高額療養費制度と70歳以上の「外来特例」縮小をどう読むか

医療費の自己負担を一定額までに抑える高額療養費制度は、長年にわたり家計のセーフティネットとして機能してきました。とりわけ70歳以上については、外来医療費に限って月額上限を低く抑える「外来特例」が設けられており、通院中心の高齢者の負担軽減に大...
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高校授業料の無償化は何を変えるのか 2026年4月開始「就学支援金」拡充の全体像

2026年4月から、高校授業料の無償化が全国で本格的に実施されます。これまで段階的に進められてきた高校生向けの就学支援金制度が拡充され、私立高校を含めて実質的な授業料無償化が実現します。本制度は「教育にかかる家計負担の軽減」を大きな目的とし...
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子育て支援金は「実質負担なし」なのか――2026年4月から始まる新たな社会保険方式をどう読むか

2026年4月から、「子ども・子育て支援金」の徴収が始まります。会社員で年収800万円の場合、月767円が給与から天引きされる見通しです。年収に応じて負担額が決まり、独身かどうか、子どもがいるかどうかにかかわらず、同じ年収であれば同額を負担...
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2026年度税制改正大綱をどう読むか― 年収の壁・設備投資減税と「7100億円減収」の意味 ―

2026年度税制改正大綱が閣議決定されました。今回の改正では、年収の壁の引き上げや、全業種を対象とする設備投資減税の創設など、家計と企業の双方に影響する項目が数多く盛り込まれています。一方で、こうした減税措置により、国と地方を合わせた税収は...
政策

成長を目指す積極財政と財政規律のあいだ――2026年度予算案から見える日本財政の現在地――

2026年度予算案が閣議決定され、一般会計総額は122兆円を超え、過去最大規模となりました。政府は「責任ある積極財政」を掲げ、成長によって財政の持続可能性を確保する方針を強調しています。一方で、社会保障費と国債費という固定費の増大、金利上昇...
政策

東京一極集中と税財政のゆがみ――偏在是正・副首都構想が突きつける現実

東京一極集中は、長年にわたり日本の構造問題として議論されてきました。人口、企業、本社機能、金融、情報、文化――あらゆるものが東京に集積することで、日本経済全体を牽引してきた一方、地方との格差や財政のゆがみも拡大してきました。2025年から2...
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医療・介護保険改革はなぜ失速したのか――給付抑制と保険料負担の現実

医療や介護の保険制度を巡り、給付と負担の見直しが繰り返し議論されてきました。高齢化の進行と医療技術の高度化により、社会保障費は年々膨張しています。一方で、現役世代の保険料負担は重く、賃上げが進んでも手取りが増えにくい状況が続いています。20...
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長期金利の終着点をどう読むか――「2%超え」に慌てないための視点

2025年12月、日銀は政策金利を0.75%へ引き上げました。これにより10年国債利回りは2%を超え、およそ四半世紀ぶりの水準に達しています。「長期金利が制御不能になるのではないか」「国債の買い手はいなくなるのではないか」といった声も聞かれ...
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日銀ETF政策は市場に何を残したのか――購入の検証から見える「売却」の本当の論点――

日本銀行が保有する上場投資信託(ETF)の売却が、いよいよ現実的な政策課題として浮上しています。日銀は2026年以降、100年以上かけて慎重に売却を進める方針とされていますが、その背景には「市場をかく乱しない」ことへの強い警戒があります。で...