投資

FP

新NISAの普及を阻む「心の壁」 ― 感情リテラシーの重要性

2024年に始まった新しい少額投資非課税制度(新NISA)は、制度設計の面では極めて優れています。非課税期間が無期限となり、つみたて枠と成長投資枠を併用できる仕組みは、長期・分散・積立という資産形成の基本を支える大きな前進です。しかし現実に...
FP

世界の金需要が過去最高に ― 投資マネーとFOMOが生む「安全資産ブーム」

世界的に金(ゴールド)への需要が急拡大しています。国際調査機関ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)の最新統計によれば、2025年7~9月期の金需要は2000年以降で四半期として過去最高を記録しました。米金融政策の不透明感や地政学リスクに...
FP

第3回 信託報酬とコストの見えない差 ― 長期投資で10%の差がつく理由

投資信託を選ぶ際、「コストを気にしすぎる必要はない」と思う人もいます。しかし、長期で見るとコストの差は確実にリターンに影響します。1%の違いが10年で10%、20年で20%以上の差を生むこともあるのです。ここでは、インデックス投資における「...
FP

インデックスの読み方と分散効果 ― 世界経済をまるごと買うという発想

インデックスファンドの最大の魅力は「分散効果」にあります。一つの国や業種に偏らず、世界中の企業に広く投資することで、経済の成長を長期的に取り込む。この仕組みを理解するには、ファンドの基準となる「指数(インデックス)」の構成を読み解くことが重...
FP

投資信託で積み立てるなら ― 長期運用に強い「インデックス型」という選択

資産運用を始めるとき、まず考えるべきは「何に、どのくらい投資するか」という資産配分(アセットアロケーション)です。たとえば、国内株式に20%、先進国株式に50%、債券に30%といった具合です。そして実際に投資する際には、個別銘柄を選ぶか、投...
FP

第4回:退職金・企業年金・iDeCoをどう併用するか ― 老後資金戦略の最適設計

「退職金があるから老後は安心」と言われた時代は終わりました。現在は、企業型確定拠出年金(DC)やiDeCo(個人型DC)、さらには企業年金基金や中小企業退職金共済など、複数の制度を組み合わせて老後資金をつくる時代です。しかし、制度が複雑なう...
FP

第3回:転職を繰り返す人の年金管理術 ― 企業型DC・iDeCo・厚生年金をどう整理するか

転職が一般的になった今、「企業型確定拠出年金(DC)」や「iDeCo」を転職のたびにどう扱うかを整理できている人は意外と少ないのではないでしょうか。特に、3回・4回と転職を重ねている人ほど、過去の年金資産がどこにあるか分からなくなりがちです...
FP

第2回:iDeCoへの移換手続き完全ガイド ― 放置年金を“再び育てる”方法

前回の記事では、転職時に放置された確定拠出年金(DC)の資産が3,000億円を超えている現状を解説しました。今回は、すでに企業型DCを「放置してしまった人」や「これから転職する人」に向けて、個人型確定拠出年金(iDeCo)への移換手続きの流...
FP

確定拠出年金の「放置」が急増 ― 転職時の移換忘れに要注意

転職が当たり前になった時代に、見落とされがちなのが「確定拠出年金(DC)」の移換手続きです。退職時に放置されたままの企業型DC資産が急増し、2024年度末には3,300億円を超えました。運用されず、手数料で目減りしていく「放置年金」は、将来...
FP

実践!インフレ最適の家計戦略 現預金を“活かす”家計の防衛術

「投資に回すお金なんてない」「まずは貯金が優先」。そう感じる方も多いでしょう。しかし、インフレが続くいま、現金だけを持つことこそ最大のリスクになっています。本稿では、これまで見てきた「防衛としての投資」を踏まえ、実際の家計管理・運用設計にど...