医療

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第6回:人生100年時代における「支え合い」と医療制度の持続可能性

医療制度の議論は、高齢者と現役世代の「どちらが得か・損か」という構図で語られがちです。しかし人生100年時代、私たちは必ず「支える側」と「支えられる側」を行き来します。現役世代のときは、保険料や税金を通じて制度を支える高齢期になれば、医療制...
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第5回:生活者への影響

―医療費増加を家計でどう備えるか―今回の軽減措置撤廃により、2割負担となる高齢者の毎月の窓口負担は確実に増えます。例)医療費が月5万円の場合1割負担:5,000円2割負担(配慮措置あり):8,000円2割負担(配慮措置終了後):10,000...
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第4回:政治と社会保障

―選挙公約と今後の制度改正の方向性―高齢者の医療費負担をどうするかは、選挙でもたびたび争点になります。高齢者は有権者全体に占める割合が高く、政策への影響力も大きいからです。2025年7月の参院選でも、いくつかの政党が「高齢者医療費」を正面か...
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第3回:なぜ高齢者の負担増が必要なのか

―医療費増大と少子高齢化の現実―日本では「人生100年時代」と言われるように、長寿化が進んでいます。それに伴って、医療を必要とする高齢者の数も増え続けています。実際、医療費の統計をみると、後期高齢者(75歳以上)の医療費は国民医療費全体の3...
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第2回:誰が対象になる?

―75歳以上医療費・2割負担の仕組みとチェック方法―2022年10月の制度改正で、75歳以上の医療費窓口負担は、原則1割から一部で2割へと引き上げられました。今回10月から配慮措置が終了するのは、この 「2割負担に該当する方」 です。具体的...
FP

75歳以上の医療費負担、10月から軽減措置が終了へ

2025年10月1日から、75歳以上の後期高齢者の一部で医療機関の窓口負担(外来)が増えます。具体的には、3年前に自己負担が1割から2割に引き上げられた人に対して、これまで導入されていた「配慮措置(負担増を月3千円までに抑える仕組み)」がな...
政策

「税金はゴミ箱に?」私たちが直面する2040年問題と政治の責任

先日の参院選。芝公園で行われた参政党の「マイク納め」に2万人もの人が集まったそうです。芝生の上に人がぎっしり座り込み、まるで野外コンサートのような熱気。弁士が「税金はゴミ箱に捨てられている」と叫ぶと、聴衆が3本指のピースサインで応える光景は...