税金

税理士

承継後に暗号資産を売却する前提での税務リスク――“猶予”と“実現益”の交錯

事業承継税制を活用し、株式を後継者へ移転した後、会社が保有する暗号資産を売却する――。この設計は一見合理的に見えます。承継時の評価は株式単位で行われ、暗号資産の含み益は法人内部に残るからです。しかし、「承継後売却」は税務上、いくつかの重要な...
税理士

暗号資産比率が高い会社は事業承継税制の対象になり得るのか

事業承継税制は、自社株式の承継に伴う相続税・贈与税の納税を猶予・免除する制度です。では、会社の資産の多くを暗号資産が占めている場合でも、この制度の対象となり得るのでしょうか。結論から言えば、「形式的には可能だが、実務上は慎重な検討が必要」で...
税理士

暗号資産を事業承継スキームに組み込めるか――資産承継設計の新論点

暗号資産はこれまで、個人の投機的資産として語られることが多くありました。しかし価格規模の拡大や法人保有の増加により、もはや「承継対象外」とは言い切れない存在になっています。では、暗号資産を事業承継スキームに組み込むことは可能なのでしょうか。...
税理士

暗号資産は法人化すべきか――個人分離課税との比較分析

暗号資産の税制を巡る議論では、「分離課税化されれば個人で持つのが有利になる」という見方が語られます。一方で、現行制度下では法人化による税率コントロールや損益通算の柔軟性を活用する動きも見られます。本稿では、暗号資産を①個人で分離課税(仮に2...
FP

暗号資産を分離課税化した場合の税収インパクト試算――「税率の下げ」では終わらない論点整理

暗号資産の課税を、現行の総合課税(雑所得)から、株式等に近い申告分離課税(約20%)へ移す議論は、実務的には「税率が下がるかどうか」だけで結論が出ません。税収インパクトは、税率差に加えて、申告ベース(課税ベース)がどれだけ動くかで決まるから...
税理士

住宅税制を時間軸で読む ― 取得・保有・譲渡を貫く設計思考(シリーズ総括)

本シリーズでは、住宅ローン控除の実務論点から出発し、借換えとの交錯、3,000万円特別控除との関係、分断設計の構造、資産格差や世代間格差、そして再設計の仮説まで検討してきました。個々の制度を解説するだけでは見えてこないものがあります。それは...
税理士

住宅税制は再設計できるのか(仮説編) ― 分断構造を超えるための視点

これまで本シリーズでは、住宅税制の分断設計、持ち家優遇の構造、資産格差や世代間格差との関係を検証してきました。住宅税制は取得・保有・譲渡という局面ごとに分かれ、それぞれ独立して設計されています。その結果、家計の人生設計とは必ずしも整合しない...
税理士

持ち家優遇は本当に中立か ― 住宅税制の“見えないバイアス”

日本の住宅政策は、長年にわたり持ち家取得を後押ししてきました。住宅ローン控除、固定資産税の軽減措置、譲渡時の3,000万円特別控除など、制度は取得から譲渡まで各段階に配置されています。形式上、これらの制度は「住宅を取得した人」に適用されるも...
税理士

住宅税制と世代間格差 ― 持ち家政策は誰を支えているのか

住宅税制は、長年にわたり持ち家取得を後押ししてきました。住宅ローン控除、固定資産税の軽減、譲渡時の3,000万円特別控除など、各段階に支援措置が存在します。しかし近年、住宅市場を取り巻く環境は大きく変化しています。地価の上昇、建築費の高騰、...
税理士

取得支援税制は資産格差を拡大していないか ― 住宅政策と分配構造の再検証

住宅ローン控除をはじめとする取得支援税制は、長年にわたり住宅取得を後押ししてきました。景気対策としても、少子化対策としても、住宅取得支援は重要な政策手段と位置づけられています。しかし一方で、取得支援税制は資産格差を拡大していないか、という問...