税金

税理士

ふるさと納税の特例控除に上限193万円 ― 高所得者向け制度の見直し

ふるさと納税制度は、地方自治体への寄附を促進する仕組みとして2008年度に創設され、その利用は年々拡大してきました。総務省によれば、令和6年度の寄附受入額は約1兆2800億円に達しており、制度は広く定着しています。一方で、制度の拡大に伴い、...
税理士

税務判断はなぜ難しいのか ― 税法の構造から考える

税務の世界では、同じ条文を読んでいても判断が分かれることがあります。税理士や会計担当者が実務で悩む場面の多くは、条文の読み方そのものよりも、制度の構造をどう理解するかに関係しています。税法は法律である以上、条文に基づいて課税関係が決まります...
税理士

税理士会相談事例から見る税務判断 ― 実務で迷う三つの論点

税務実務では、条文だけを読んでも判断が難しい場面が少なくありません。税法は体系的に構成されていますが、実際の取引や経済活動は必ずしも条文の想定どおりに進むわけではないからです。そのような実務上の疑問に対して、税理士会には会員からの相談が寄せ...
税理士

譲渡所得の計算と消費税 ― 税込経理と税抜経理の違い

不動産を売却した場合、その売却益には所得税が課税されます。このとき計算される所得が「譲渡所得」です。譲渡所得の計算自体は比較的シンプルな式で求められますが、実務では思わぬ論点が生じることがあります。その一つが、消費税の扱いです。特に、不動産...
会計

事業用固定資産の保険金は課税されるのか ― 損害保険金の税務処理

事業を行っていると、火災や災害などによって設備や建物が損害を受けることがあります。そのような場合、損害保険によって保険金を受け取ることになりますが、この保険金が税務上どのように扱われるのかは意外と理解されていないことが多いテーマです。多くの...
税理士

事業所得の損失は退職所得と相殺できるのか ― 損益通算の限界

所得税には、複数の所得がある場合に利益と損失を相殺できる「損益通算」という仕組みがあります。例えば、不動産所得が赤字で給与所得がある場合には、その赤字を給与所得と相殺して所得税の負担を軽減することができます。しかし、すべての所得が自由に損益...
税理士

税制と憲法 ― 基礎的人的控除をめぐる判例から考える所得税の原理

所得税制度には、基礎控除や扶養控除など、いわゆる基礎的人的控除と呼ばれる仕組みが設けられています。これらの制度は、単に税負担を軽減するための制度ではなく、税制の基本的な考え方と深く関係しています。近年、これらの控除制度をめぐって憲法との関係...
税理士

税制と応能負担原則 ― 所得税の基本原理を考える

所得税の制度を理解するうえで重要な考え方の一つが「応能負担原則」です。応能負担とは、納税者の負担能力に応じて税負担を配分するという考え方を指します。日本の所得税は累進課税制度を採用しており、所得が高いほど税率が高くなる仕組みとなっています。...
税理士

税制と憲法25条 ― 最低生活費と所得税の関係を考える

所得税の制度には、基礎控除や扶養控除など、さまざまな所得控除が設けられています。これらの控除制度は、単なる税負担の調整にとどまらず、憲法上の理念とも関係しているといわれています。特に議論されることが多いのが、憲法25条との関係です。憲法25...
税理士

税制と憲法の関係を考える ― 平等原則と立法裁量の枠組み

所得税や各種の控除制度をめぐる裁判では、しばしば憲法との関係が問題となります。とりわけ多いのが、税制上の区分が憲法14条の平等原則に違反するのではないかという争いです。しかし、実際の裁判では税制が違憲と判断されるケースは多くありません。その...