税理士

会計

減損処理のルールは国によって違う?日本基準とIFRSの比較

前回の記事では、減損処理とは何か、なぜ必要なのかを解説しました。資産が思ったほど収益を生まなくなったときに、帳簿上の価値を減らす会計処理——それが減損処理でした。ところが、この「減損をするかどうか」の判定方法は、日本と国際会計基準(IFRS...
会計

減損処理の基本:なぜ資産の価値を切り下げるのか?

企業は日々のビジネスを続けるために、工場や店舗、機械設備、ソフトウェアなどに多額の投資をしています。これらは「固定資産」と呼ばれ、企業の将来の収益を支える基盤となるものです。ところが、せっかく巨額の投資をしても、経営環境の変化や市場の競争激...
副業

【第5回】税務調査に備えるためのチェックリスト

―副業者が今すぐ確認すべきポイント―副業を始めた方の多くが「税務調査なんて大企業にしか来ない」と考えがちです。ですが、実際には副業やフリーランスといった“小規模事業者”こそ、申告の不備や経費処理の甘さが狙われやすいのです。「調査に入られる=...
副業

【第4回】デジタル時代の副業と申告リスク

―フリマ・クラウドソーシング・配信収入は「見られている」―スマホ一つで収入を得られる時代。フリマアプリ、クラウドソーシング、動画配信やSNS収益化など、デジタルを活用した副業は今や当たり前になりました。ただし、その手軽さの裏には「見えにくい...
副業

【第3回】副業で認められる経費とグレーゾーン

―「どこまで経費にできるの?」を整理する―副業を始めた方からよく聞かれる質問が「これは経費にできるのか?」というものです。税金を抑えるには経費の計上が欠かせませんが、実は副業特有の“グレーゾーン”が存在します。ここを正しく理解しておかないと...
副業

【第2回】事業所得と雑所得の境界線

―副業収入の扱いで税額が変わる―副業を始めるときに最初に直面するのが、「この収入は事業所得になるのか? それとも雑所得なのか?」という問題です。実は、この区分によって課税額が大きく変わり、税務調査でも必ずチェックされる重要ポイントです。国税...
副業

【第1回】副業と税務調査の基本

―「副業だから大丈夫」は通用しない時代へ―「副業解禁」という言葉を耳にすることが増えました。会社員の副収入、フリーランスとしての小仕事、フリマアプリや動画配信など、収入源の多様化は時代の流れです。しかし、副業収入を「小遣いだから申告しなくて...
税理士

ふるさと納税のこれから

(ふるさと納税を考えるシリーズ 第6回・最終回)ふるさと納税は2008年に始まり、制度開始から15年以上が経ちました。地方の財源確保や地域振興に貢献してきた一方で、返礼品競争や都市部の税源流出といった課題も積み重なり、制度疲労が目立ち始めて...
税理士

都市部の税源流出問題を考える

(ふるさと納税を考えるシリーズ 第5回)ふるさと納税は「地方創生の切り札」として始まりました。地方の自治体に財源を振り向ける仕組みは一定の成果を挙げていますが、その裏で「都市部の税源流出」という課題が深刻化しています。今回は、特に 都市部に...
税理士

自治体はどう使っている?寄付金の行方

(ふるさと納税を考えるシリーズ 第4回)ふるさと納税の本来の目的は「地域の活性化」です。では、私たちが寄付したお金は実際にどのように使われているのでしょうか。返礼品や手数料に多くが消えてしまうという課題が指摘される一方で、地域にとって確かに...